第67話 卒業式の思い出

 さて皆さま、皆さまは今までにどのような卒業を経験しましたか?

 あ、『脱⚪︎⚪︎』とかの個人プライベートなのは除外しますね。


 男は四年生大学を卒業しましたので、『卒業式』は四回ほど経験した計算になります。

 もっとも、卒業生を送る会というイベントまで勘案すると、『卒業式』の経験数も多少は膨らむのでしょうが…


 さて、ここからが本題。

 実は男、中学校の卒業式を欠席しています。

 病欠などであれば、まぁまぁで片付く話なのですが、病欠ではなかったんですよねぇ。


 欠席理由は転勤です。

 父親の新転地移動の都合で、卒業式当日に転出となった訳です。

 折しも『瀬戸大橋開通』と重なった卒業式の送辞はどんなものだったのでしょう。

 そして、答辞も夢溢れる元気なものだったのでしょう。

 気心の知れた友人達と語らいあって別れて行く、非日常の一日。

 青春の一番多感な頃に喪失した1ページだった訳です。


 転勤族の宿命と言えばそれだけの事。

 この世は全て仮初め!という、嫌な達観が身に染み付いてしまったのも、この一件からでした。


 今は縁が有って妻と巡り逢えました。

 高校時代の連中ともたまに連絡を取っています。

 大学の友人たちは、みんなバラバラになり、音沙汰ありません。たまにSNSで近況を知るぐらいですね。

 因みに、小・中学校時代の交友関係は惚れ惚れするほど、綺麗さっぱり壊滅しています。




 もう、卒業シーズンも終わり、新しい出会いの時期がやって来ます。


 先日、なごりの大雪に見舞われたからかも知れませんが、今回はちょっとグチを言いたくなった男でした。


 

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