第58話 男、クリーニングのアルバイトに行く
皆さんこんにちは、いよいよ来週は6月という時期に、急な生産ストップが発生し、暇を潰す羽目になってしまった男です。
まぁ、そんな訳でアルバイトを探しておりましたら、クリーニング工場の作業がありましたので、参加してまいりました。
内容は、リネンクリーニングです。
リネン?という方もいるかも知れませんが、要は「寝具」のクリーニングです。
「寝具」と言いましても、一般家庭が相手では有りません。
ホテルとか旅館とか…所謂宿泊施設から出されてくる「寝具」のクリーニングをするのです。
さて、実際に作業をして感じたことは…。
障がい者の方とうまく協業出来ているなぁ~という事でした。
こちらの工場では、半数の方が”知的障がい”なり”発達障がい”などを抱えながら仕事をされています。
まぁ、”知的障がい”なり”発達障がい”というのは、工場作業に置いて、問題となるようなことは有りません。
仕事の進め方や、注意しなければならないことはありますが、それはお互いに『ルール』として認識合わせをしておけば、気にすることでは有りません。
ともすれば、『障がい者と…』と斜めに構えて作業に当たりそうなのですが、全員が『明るく・楽しく・真面目』に勤めている作業場の風景には感心、感動したものです。
考えてみれば、男はたまたま五体満足で仕事が出来ているだけで、年齢を重ねれば、いずれは五体不満足になってしまう…障がいを持つ身になってしまうのである。
お互いの事情を理解しながら、腫れ物を触るような振る舞いはしない!
出来る事を、お互いに助け合いながら作業を行っている姿。
当たり前と思われる風景が、当たり前と理解できる為に、これ程複雑な言葉を重ねないといけないのでしょうか?
ちょっと、複雑な心境になるとともに、元気な挨拶の声が飛び交う職場は、とても清々しいものですね。
それにしても、リネンクリーニング工場が繁盛しているのは、観光産業に明るい兆しが見えている証なのでしょうね。
まぁ、熊本の場合は、某半導体工場の造成に絡んで、職人方もワンサカやって来ているので、ビジネスホテルは満員御礼…というわけで、リネンも毎日大量に出てくるわけです…な。
ご縁が有れば、またお伺いしたい職場でした。
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