第41話 飽食の時代
子ども食堂という、食事に関わる危機的状況が大手を振って闊歩している今日この頃、それでも日本は飽食時代のど真ん中に居ると思っている男です。
縁有りまして、コンビニ弁当を作られている工場へアルバイトに行く事がありました。
んで、作業に入るのですが…。
何せ食材の数量が半端ありません。
そりゃそうですよねぇ、何せコンビニ弁当を作ってるわけですから…。
ちなみに、単品アイテムを調理するだけで、2~3時間もかかってしまいます。
そして、工場で生産されたものが全て消費されるのかと言うと…。
そうなんです、賞味期限切れを始め、諸般の事情で破棄されるものもある訳です。
にも関わらず、取らぬ狸の皮算用のごとく、毎日のように生産が続けられ、食材は消費され、所によっては廃棄の山が焼却炉の塵へと変わっていく。
食料自給率の危機を声高に吹聴しているのは、一体誰なのでしょう。
地球や環境にやさしい食品の入手経路、地産地消を錦の御旗に騒いでいるのは、一体誰なのでしょう。
SDGsなる甘言に踊らされ、お祭り騒ぎをしているのは、一体誰なのでしょう。
結局、
コンビニ弁当ごときで、SDGsの瓦解を語るのは、早計な事なのかもしれませんが、循環しそうにない飽食が大手を振り続ける限り、結局何も変わらないんだろうと思います。
閑話休題
さて、アルバイトも無事終わり、帰路について思い出すことが一つ。
「夕飯ど~しよぉ?」
そしてコンビニへ弁当を買いに行く男でした。
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