第16話 人生50年ならばゴールが見えている
ながーい雑談話
物語を書きたいと思う時点で、物語をたくさん読んでいる地盤ができていると思います。
でないと文章の書き方、見せ方がわかりません。
私は小学生になった時、まずは小学校の図書館の絵本や子供向け本、いわゆる児童書を読み漁りました。
今でも記憶に残ってタイトル不明なのは猫が人に拾われてやがて死ぬ作品。何故児童書で書いた…泣きすぎて涙で目蓋腫らしたよ…。
市立図書館で貸し出しカードを作ってから、選べる本の種類がさらに増え、数多くの本をひたすら読んでいました。
その頃大河ドラマの影響で一気に増えた真田十勇士の物語の中で、ある絵本と出会ったのが最大のきっかけでした。
大河ドラマを見た事は無かったのですが、最初のうちは実在していると思い込み、時代小説コーナーで真田十勇士と書かれている本を大量に読みました。
そのうち、自分の中でキャラクターが創作されていきました。
細かな時代背景など気にせず、キャラクター設定を作って、部分的な小説のようなものを書き始めていました。
小説を書くのなら原稿用紙、という思い込みもあったのですが、子供の頃自由に使えるお金もほとんどないため、授業で余ったノートの寄せ集めでノートを作ってそこに書き溜めていきました。
子供会か親の気まぐれか、映画で見たネバーエンディングストーリィがファンタジーと言うジャンルを教えてくれ、時代物だけでなく、ファンタジーも面白い、と本を読むようになりました。
真田十勇士だけでなく、ファンタジーもちまちま書く様になる頃、偶然アニパロと言う雑誌を手に入れる事ができ、アニメ作品の二次創作が面白いとはまり、中学になった時同じ作品にはまっていた友達ができました。
そして加速する二次創作への熱。漫画も描くようになりました。
漫画は技術が追い付かず、まずは文章にしてそれから漫画にする方法で何とか描けるようになり、自費出版もし始めました。いわゆる同人誌とうものですね。
高校生になる頃にはアニメ漫画関係の先輩や後輩も増え、それでも私にはTVのチャンネル権がなかったり、原作の単行本や雑誌を買うお金がなかったので二次創作で妄想を膨らませた作品作りばかりしていました。
この頃はまった魔界水滸伝や、どこかの出版社が刊行したSFの本(SFハンドブック??)を読み出し、自分もこんな作家になりたい、と創作をしていた気がします。
また、その頃、小説を書いてキャラクター設定をある程度固めてくると、勝手にキャラクターが動くという事を知りました。
以前まで思うような落ちが作れないので未完結作品ばかり書いていたのが、キャラクターによって作品の中が中途半端に進むから、と気がついたのです。
設定が弱い所をしっかり肉付けし、もう一度最初から書き始めて見れば、どんな物語になるのか自分は大雑把にしか決めていない所が勝手に進み、1つの作品が出来上がりました。
現在、小説を書き始めてからもうすぐ40年となります。
作品を見返すと自己流を行き過ぎたせいか、見れなくはないが受ける物でもない、でも自分が満足できている………
高校卒業の進路相談で、作家になると言って就職も進学も蹴った私を止めて下さい先生。あの頃は長生きする気なかったんじゃー。
正統派小説やラノベなど、大量に見過ぎた影響で混雑し、どれとも言えない作風となっているだろうとは思います。
人に見てもらいたいというかなり思い切った冒険も影響かもしれません。
最終話がすでに出来上がっている作品ですが、そのゴールに向けて書きだしているため、どこまで引き延ばせるのか話数をの為にネタを考えると、意外と書けたりしてそれも不思議なままなんです。
まだまだ修行が足りないと思いつつ、やはり多くの作品を見ることの大切さも感じています。
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