第2話 私、デジャヴよく見るの…それ脳の病気です
子供の頃からよくデジャヴを見ました。
時々予知夢的な物も見てました。役に立たない物ばかりですが。
俗説に、20歳までにお化けを見なかったら見える人にならない、って聞いていたんですが、20になる前に余裕で見ていたうえに、母方が見やすい人の集まりでした。
なので私は見える人なのだという認識がありました。
無差別に見えるわけではなく。
ところがある日、ネットの世界情報のまとめサイトで、普通の人が3色の色覚に対して、稀に4色の色覚の人がいる。
また、TVで視力が異常に良い関係で、確か紙コップの裏に書いてある文字を読み取れる、という番組を見ました。
上記2点の情報が知識に入った時、超能力と呼ばれる種類の中には、このように色覚に他者と違った見え方ができたり、視力の良さから本来見えないと思われている物が見える人がいるのでは?と思ったのです。
私の場合、常ではないが、手から出ている暖かさによる温度によるゆらぎが見えます。
それを色はついていないがオーラってこーゆーもんが全身に見える場合を言うのか?と思っていました。
視力の良さは、若い頃は仕事で証明されるぐらい良かったのです。
さて本題。
じゃあデジャヴとは何ゆえに起きているのか。
脳に「動静脈奇形」がありました。
奇形=生まれる前、胎児の時点で発生していた病。
それによって、私の脳は他の人に比べて血流が悪く、本来毛細血管として脳の隅々まで行き渡るはずの血行が、動脈や静脈などの太い血管を構築してしまい、一部にとどまって知能や発育に多少なりと影響を与えていました。
といっても、検査の結果障害レベルと断定できる物ではなく、養育環境も含めて
・「臨機応変」ができないのでバグを起こす→親のヒスを引き起こさないため、常に親の顔色や許可を確認して行動する事が多かった。
・「数字を数えている最中数字を失う」→これもその数は間違えていないのか?という自分への不信と間違えていた場合の失叱責が怖いから。
などなどがありました。
そしてこの「脳動静脈奇形」の存在により、記憶や認識力がバグります。
特に最初のCTで腫瘍と間違えられるほどのサイズ(と言っても数センチ)でしたが、それでも何かしらの症状が出ます。
子供の頃はデジャヴ。大人になってサイズが大きくなってきたおかげで「前頭葉てんかん」(症状としては側頭葉てんかん)の吐き気、デジャヴ。
常と違ったのは、通常のデジャブは一瞬の白昼夢みたいな症状に対して、側頭葉てんかんのデジャブは吐き気や顔が青ざめる感覚が起きました。
一時期この吐き気が不安で胃カメラを飲み、結果異常なしとされ、病名は機能性ディスペプシア(胃痛・吐き気)という、病気ではないのに症状が出る、というものでした。
その結果への不信からひたすらネットや医学書を読み漁り、自分で側頭葉てんかんの症状を発見し、大きな病院でてんかん専門医に見てもらって脳動静脈奇形の存在を見つけました。
これが確か40代前半の事です。
と、いうわけで、デジャヴあるな~と思う方、一度脳波の検査受けて見て下さい。
てんかん専門医のいる脳神経内科・脳神経外科に行くのをお勧めします。
わたしの脳動静脈奇形は若い頃は破裂する確率が高く、年間4%ぐらい破裂する確率が減るのですが、破裂したデメリット(半身不随等)と、サイズによる手術推奨段階だったので手術しました。
脳だけど、カテーテルで取るより頭を開頭して除去する方が安全確実だったそうなので、私は開頭手術を受けました。
手術の影響で、ずっとCT当てながらの被ばくによる一部ハゲ+頭部固定の釘打ちの跡で頭蓋骨がへこんでいる部分がありますが、もうデジャヴを見る事はないでしょう。
追記。
脳動静脈奇形の手術は除去で、そこに繋がっていた血管をクリップで止めます。
その為年に1回MRIでクリップに瘤ができていないか確認する必要があります。
また、血管だけ除去手術はできず、当然脳みその一部も取ります。
取るカ所によっては記憶障害など色々問題があるので、取れない場合はガンマナイフという放射線治療をします。
私は幸い除去可能区域であり、脳みそも脳医学的に使用されていない箇所なので除去されました。その場所は脳髄がうめるので、MRIの写真では空間が見えます。
「脳足りん」という、今は死語になっている差別的用語?に当てはまるんだな、と思いました。
追記2
実はこの脳動静脈奇形、発見に至った一番の理由は自分で調べまくって、自分の症例に合った病名(側頭葉てんかん)から、かかりつけ医に頼んでてんかん専門医がいる病院に紹介状を書いて貰いました。
この際、本来のてんかん専門医は脳外科の先生でしたが、このあたりは医者同士のつながり等がある関係らしく、勝手に外科の先生に紹介状書いちゃうと僕(かかりつけ医)が怒られるから、というわけで、脳内科の先生への紹介状を書いて貰いました。
その後紹介された病院でまず脳波をとっててんかん患者特有の波形が出て、てんかん確定。
さらに、CTで造影撮影が必要なので外科にバトンタッチしたのかな?せっかく別の場所でブログで記録書いてたけど、見返したら時系列が謎になっていて分からなかった…。
造影で血管ではなく、通常の造影?の為、腫瘍があるかもしれない、という事で先生から今度は血管の造影をしましょう、と後日血管の造影撮影。結果脳動静脈奇形発見。
その後治療だの手術だのに繋がりました。
ほぼ完治後、手術をした病院からかかりつけ医に連絡が行っていたらしく、久しぶり普通?の病気でかかった際、自分で見つけれてすごい、と先生は言ってくれたのですが、見つけたところで素人の判断を受け入れて大きな病院に紹介状を書いてくれる先生もすごいと思っています。
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