いつもしつこい隣の子をいつの間にか好きになっていた

おもち

1日目

 

 中学生1年生になった江口光希こと僕は、家から30分以上離れた中学校にバス通学で通う事になった。


 なぜ、中学生でバス通学なのか不思議に思ったと思う。それは、小学4年生の時に家庭の事情で家を引っ越ししたためであり、家の近くの中学校に行くのではなく、小学校の友達がいる中学校に通いたくて親に無理を言った。


 当時陰キャの僕は、友達のいない空間で3年間を過ごすのがとても嫌だったから、親に初めてわがままを言った。


 そんなことがあって、無事に友達がいる市立中学校に通う事が出来た。この時の僕はまだ知らない。この後に、あんなことになるなんて。


 今日は、待ちに待った中学校の入学式だ。入学式のため、家を早く出ることにした。バス通学もあるのでそれを踏まえても早く出ることにした。


 なぜ、こんなにわくわくしているのか。それは、中学生になってランドセルなんて使わないのだから少し大きめの黒いリュックを買ってもらっていてとうとう使えるからだ。


 今、陰キャのくせにこういうことは喜ぶのかと思っただろう?喜ぶに決まっている。やっぱり新品と言うのもあって早く友達に見せたかったのだ。新品のリュックを背負って家を出た。


 僕は家を出た後、歩いて学校に向かうのではなく、バスに乗って学校に向かうため家の近くのバス停に向かいバスを待った。


 





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