第11話 バツについての理解
宮北にバツの除去を依頼した。
宮北はバツの本当の意味を知っているかと春に聞いた。
春は分からないと答えた。
宮北は言った。
『バツはな、今までの経験したことが蓄積されてバツになったのもあれば、嘘をついてバツがついたのもあるんだ。ただ、俺の腕見てくれ』
そう言って、彼の腕を見ると丸がついていた。
彼は続けて言った。
『この丸は嘘をつけなくなり、本当のことを言った時丸がつくんだ。だから、君のそのバツも本当のことを話してくれたらバツが消えるかもしれないよ。俺に話してくれないか君の話を聞いてみたい』
私は彼の目を見て言った。
『ばーか。ここは教室じゃん。放課後、私の家に来てよ。そしたら話すから』
宮北はえっ⁉︎と驚き言った。
『彼氏でもない自分が女子の家に行ってもいいの?』
春は言った。
『そんなの関係ある?私たちはあくまでも、依頼者と請負人でしょ。ビジネスパートナーなんだから、家に上げるなんて別にどうってことないでしょ』
宮北はそうだねと言った。
春はじゃあ放課後、私の家に集合ってことでよろしく。そう言って彼女は自分の席に戻り、授業の準備をした。
宮北は内心ドキドキしていた。
早く放課後にならないかと宮北は時間ばかり気にして、授業どころではなかった。
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