第4話 地下に爆発物を抱えた高雄市
高雄ガス爆発事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年8月1日
死亡者 32名
負傷者 321名
台湾・高雄の市街地で爆発 200人以上死傷
高雄ガス爆発事故とは、2014年7月31日深夜にて8月1日に台湾高雄市で発生した大規模爆発事故。
<引用始め>
市街地がコンビナート?台湾・高雄で大規模ガス爆発が起きた理由
https://rensai.jp/76869
2014.08.05 19:50 by なみたかし Tags :
○ 高雄のガス爆発事故が酷い
高雄では住宅地の地下に工業用コンビナートのガス管が走っており、そこから漏れて引火したとみられる。
日本ではちょっと考えられないことだ。
消防当局によると、市内の2~3平方キロの幅広い地域で相次いで爆発が発生。数時間前からガス漏れの通報が寄せられていたという。
道路の真下に「プロピレン」のガス管が走っていたらしく、現場付近の道路上には数百mにも渡って、粉々になったアスファルトが散乱していて、その上に消防車や乗用車が横転している。一部の商店や民家は爆発の影響で傾き、倒壊のおそれもある。
地元テレビは、市内各所で猛烈な勢いの火柱が上がる様子や、道路が広範囲で陥没した現場の映像を放送した。政府は軍なども投入し、周辺住民の救出や避難の作業に当たった。
○ 石油化学工業コンビナートの街「高雄」
高雄市は石油化学コンビナートのパイプラインの上にできた都市。石油化学ではナフサ(粗製ガソリン)を原油からつくる。つまり、ガソリンスタンドの上に都市があるような街だ。
誰もガソリンの上で暮らしたいとは思わないだろう。
台湾は1945年、日本の降伏により台湾は中華民国が接収することになり、高雄市は省轄市とされ台湾省に帰属した。1966年から楠梓区において加工輸出区が開業し、以後加工貿易の工業団地や重化学工業のコンビナートが集積する台湾随一の工業都市となった。
2010年12月25日には高雄県を合併し、市としては最も広い直轄市となった。市周辺に重工業地帯が広がり大気汚染が社会問題となっていた。
○ パイプラインの上に多数の住民
高雄は人口280万の南部の拠点都市で、石油化学工場も多い。爆発で1千人余りが学校などに避難。2万4千戸でガスが止まり、水道管にも被害が出て1万3500戸で断水した。
高雄市政府によると、地下には工業団地などに向け、プラスチックの原料となる可燃性の気体プロピレンの輸送管などが通っている。爆発前にこのうちの1本で圧力の異常があった。老朽化した管からガスが漏れた可能性が高いという。
日本では、石油化学原料のパイプラインは「コンビナート内で完結していることが多い」(石油化学工業協会)。
市街地で今回のような爆発が起きることは考えにくいという。
(2014.8.1 asahi.comより)
なみたかし
自然科学大好き!最新科学情報・気になる科学情報を何でもわかりやすく発信します! サイエンスライター/理科教員/理科学検定1級/ライブドア第一期奨学生/宇宙/未来/環境/自然/気象/健康/医学/薬学/技術/IT/物理/化学/生物/地学/量子論/遺伝学/古生物/生理学/ノーベル賞/
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Twitter: @takashi_nami
<引用終わり>
2022年9月24日
V.1.1
平栗雅人
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