アレク・プランタン

イチロー

第1章転生 001 プロローグ

 第1部転生編

 第1章辺境伯の子編

 001プロローグ


 「一郎さん、長くの病床、おつかれでしたね。

 今生はこれで終わりです。

 これから貴方には別の世界へ転生してもらいます。

 今度は辛くて痛くて寝てばかりなんてことはありませんよ。

 なお、いかなるチートも特典もありません。

 どう生きるのもあなた次第ですからね。

 でも記憶は消さずに残しますね…。

 精一杯生きてくださいね」


 女神様が枕元に立ってこう告げた。


 (う〜ん、夢にしてはリアルだなぁ。

 てか、夢にしてはまだ覚めないし。

 転生ものあるあるの見たことのない天井だし。

 ひょっとして…俺、本当に死んだ?

 辛いだけの病床からやっと解放された?)





 ▼





 (うん、身体も痛くない。確かに夢じゃないな。

 おぉ〜マジか!これはやっぱり転生なのか。しかも女神様が登場するテンプレのシーンじゃん!)



 長く病床にいた俺は、人生後半の何年かは出歩くこともできなかった。中学でさえ満足に行けてない。歩けない、食べては戻すの繰り返し。

 必然、二次元世界やVRの世界に救いを求めていた。

 なので、今の転生?の現実を受け入れこそすれ、否定をしない俺なのである。



 どんな世界なんだろう?

 目が覚めたら、可愛い女の子に囲まれて勇者様って呼ばれたりして!

 ワクワクするなあ。





 ▼





 ここは剣と魔法の世界

 人ならざるものも混在する世界

 人の生命の価値なぞ取るに足らんとする世界


 舞台はそんな世界のとある王国の辺境から。


 長い長い物語が始まる。



 ―――――――――――――――



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 主人公が生まれてからの人生を時系列に沿って一緒に辿っていただければ幸いです。


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