聖戦士ミストルティン

GM「では次の人、キャラクター紹介をお願いします」


聖戦士ミストルティン「……。」こくりと頷く。


GM「えっと、ミストルティンはナイトメア族の神官戦士でファイターとプリーストがそれぞれ15レベルあるんだね」


聖戦士ミストルティン「……。」始祖神ライフォスの聖印を見せる。


GM「バトルマスタリーにはテラスティア大陸由来の流派が再録されているけど、その中から【聖戦士ローガン鉄壁の型】を習得してくれたんだよね」


聖戦士ミストルティン「……。」深く頷く。


GM「どんなキャラクターなのかキャラクターシートの紹介欄を見せてもらってもいいかな?


聖戦士ミストルティン「……。」首を縦に振る。


【ミストルティン・ヒルデブランドはテラスティア大陸出身のナイトメアの聖戦士です。

アンデッド、ひいては穢れを拒絶する過激な信仰を掲げるとある宗教国家に産まれ、彼を産んだ事で母が死亡するという不運な産まれでしたが、ライフォス神官として大成していた彼の父は彼を愛し、彼を排斥せんとする国すらも離れた流浪の旅に出ることとなったのです。

それから時は流れ、コルガナ地方の冒険者ギルド本部に籍を置く事となった彼と父はライフォス、ひいては人々を守護する聖戦士ローガンの教えを広める為に日々戦っています。

その金城鉄壁は『疵一つ無し』と評される程であり、『一度も気絶したことがない』『祈りで魔物が屈した』『グっとガッツポーズするとライフォス神殿が建った』などの真偽不明の様々な逸話が噂されています。】


GM「ふむ。……では、キミの所属する冒険者ギルド本部のギルド長ハドルガ・ガドガリスが君に話があると呼び出してくる」


聖戦士ミストルティン「……。」聞きに行く。


ギルド長ハドルガ「はは。相変わらずの無口だな、ミストルティン。なあ、お前”紅葉”狩りに興味はないか? ブルライト地方の山に秋になると紅葉が綺麗な山があるんだ。このギルドからは、毎年ひとりブルライト地方へ慰安旅行に出かける決まりになっている。今年はお前に行ってもらいたい。まあ、ただの遊覧ではなく仕事もついてくるわけだが。受けてくれるな、友よ?」


聖戦士ミストルティン「……。」グッと手を握る。


ギルド長ハドルガ「それじゃあ、このエルフの嬢ちゃんについてブルライト地方まで出向いてやってくれ。他にも”紅葉”狩りの参加者を募って大陸中を巡るらしいから嬢ちゃんの道中の護衛も頼むぞ」


氷術師クラーラ「よろしくお願いします、ミストルティンさん!」


聖戦士ミストルティン「……。」じっと目を合わせた後にこりと笑う。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る