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目が覚めたら、わたしくに武がくっついておりました。なんてかわいらしいの?

昨日は夢を見ていたのでしょうか?

武がこんなに近いです。今までと比べものにならないくらい。


現実なのかわからない。お水を飲めるので現実なのでしょう。


大好きな武がわたしくのことを見つけて下さいました。

わたくしは、どうしても武といたいです。


「れんちゃーん?」


「まぁ、起こしてしまいましたか?」


「こっちきて」


武はベットに入ったまま、わたくしを呼んでいる。


「はい。なんですの」


「れんちゃん。まだ寝てよう」


武に腕を引っ張られてまたお布団に入ってしまいました。


「まぁ、武…わ!わたくし服を着てませんわ!」


「うん、知ってる。だからこうして触ってる」


「は、恥ずかしいですわ。し、下着を…」


武ごめんなさい。着替えなくてははしたないですわ。どこか、学校のカバンに…


「ありましたわ!」


「え、ブラジャー赤?」


「はい。いけませんか?」


「いやぁ、いいねぇ。それ見せて」


「はい、どうぞ」


「えーっと、Eなの?」


「はい」


「…へぇー初めて見たなぁ。はい、これ付けてみて」


「見たことないのですか?」


「そうだよ?うん、れんちゃんかわいいね」


「そ、そうですか?かわいいでしょうか?」


「うん。ん?制服に着替えるの?」


「ええ。わたくし、学校帰りでしたので」


「そ、そうかぁ」


その日の朝には飛行機に乗り、武の住む青森に向かいました。わたくしは、武がこんなところにいるなどとは知らなくて、道中話を聞きました。

まさか、推薦で入学していたとは知らなくて、当たり前のように入学していた自分がとても恥ずかしくなりました。


「ただいまー」


「おい!武!お前どこほっつき歩いてたんだ?道場にいないから俺に教えろって生徒がうるさくてなぁ、まいったぞ!」


「教えろよ、ちょっとくらい」


「武にもう継いだからやらん!夜遊び帰りの朝はゆっくり寝るもんだ!」


「あっそ」


こちらのお方は…お父様?


「あの、よろしいのですか?わたくしもお邪魔して」


「お?なんだ?そのべっぴんさんは」


「あー、この子は」


「お父様、わたくしは、躑躅れんこと申します」


「な?俺目当てのファン?」


「ちげえーよ。俺の婚約者?かな?」

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