第43.5話
メールの内容を見て、お母さんは驚いて声を上げるのだった。
「えっ!陽華も?」
お母さんの発言を聞いて、私たちは頭にハテナを浮かべる。陽華さんもって、何がだろうか。お母さんは、妊娠したと言う報告を陽華さんに、ついさっきしたはずだ。それに、私も。なんて返事が返ってきたとしたら、それは、、、。
と、ここまで考えたところでお母さんがその答えを言った。
「陽華も妊娠してたんだ。しかも、同じぐらいの時に。しかも、今さっきまでつわりで苦しんでたんだって。まるっきり私と一緒じゃん」
そう、陽華さんも妊娠したのだ。同時期に姉と妹が妊娠するってすごいね。お母さんも驚いているわけだから、別に合わしたわけでもなさそうだし。
それにしたって、陽華さんまでつわりで苦しんでるって、やっぱり姉妹って似るのかな。まぁ、これは体質的なものもあるだろうから、2人ともおばあちゃんの体質を受け継いだのかな?
けど、だとしたら私たちの時もお母さんのつわりは酷いはずだから、なんか違う理由があるんだろうね。私じゃあ分からないけど。
それからは、少し落ち着いたことを陽華さんに確認して、お母さんが電話をかけている。どうやら、つわりが治ったタイミングも同じなようだ。すごいね、姉妹って。
「もしもし、驚いたよ。まさか、陽華も同時期に妊娠してたなんて思わないから」
「いやいや、私もだよ。今回もドッキリにしようと思ってたら、お姉ちゃんから妊娠したって報告があるんだもん。流石にこれは黙って置けないなって」
電話の向こうから陽華さんの声も聴こえてくる。お母さんだけの声じゃあどんな会話しているのか分からないから、助かった。
「今回もって、前回のこと考えたら本当にびっくりするからやめて欲しいわ。私がどれだけ驚いたことか」
「やっ、だって、やってみたいじゃん。知って幸せになるドッキリ。あの時のお姉ちゃんの反応ときたら、面白いったらありゃしなかったよ」
「今回は予期せぬに阻止できたようで何よりだわ。本当に」
「いや、今回は私が驚かされたよ。だから、お互い様だね」
お互い楽しそうに会話している。でも、段々とお母さんの顔色が悪くなってきた。
「ごめん、陽華。またきたから、落ち着いた時にゆっくり話そうね。じゃあ、お互い安静に過ごそうね」
「わかった。じゃあ、またねー」
そして、お母さんは電話を切ると、またもトイレと友達になるのだった。
その間にお父さんの晩御飯が完成し、私たちがご飯を食べるのだが、お母さんのことを心配するとみんなが、出来るだけ早く食べて部屋を喚起するのに、協力するのだった。
陽華さんもお母さんも早くつわりが落ち着くと良いね。
〜驚きの報告 1時間〜
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