第一章 第二話 考察~アリストタパスの歴史~

 魔法書を読んで満足したグランは今度は歴史書を読みはじめた。

 歴史書を開くとまず10柱の神々の絵が載っていた。


「やっぱりこの世界には神様がいるんだな。この絵だと10柱いるな。えーっと左から順に創造神タパス・技能神アラミラ・生命神バイアス・大地神バレシア・商業神ナザレ・機械神ソニカ・遊戯神アーバン・魔法神サノヤス・剣神ヤマト・竜神バハマって言うのか」

 歴史書には思った通りいろいろなことが書いてあった。

 まとめると、


・この世界の魔法は魔法神が作ったものを人間が借りていること。


・魔法とは別にスキルもあり固有技能ユニークスキルは一人1~3個与えられ才能によって数は決まる。

 また固有技能ユニークスキルとは別に基本技能ノーマルスキル中堅技能レアスキル上級技能レジェンドスキル神級技能ゴッドスキルなどがある。

 ちなみにごく稀にEX技能特殊スキルと呼ばれるスキルをもつものもいるらしいが今までに3人しかいないそうだ。

 スキルの順番は基本技能<中堅技能<上級技能<神級技能<EX技能<固有技能の順だ。

 固有技能は例を出すと"剣聖"や"魔法王"などのスキルで、一人持ち主が現れるとその人が生きている間は出てこないとされている。


 それゆえに固有技能なのだ。

 それ以外のスキルは後天的に取得可能とされており努力と才能次第で獲得できる。

 スキルや、ステータスは10歳の神々の洗礼の時に知ることができる。

 しかしなぜかそれまでは知ることができないのだそうだ。


 グランもステータスやステータスオープンなどのラノベで蓄えた知識をもとに色々唱えてみたがダメだった。

 グランは今7歳なのであと3年で洗礼を受け自分のステータスを知ることができる。


「やっぱり創作品ラノベの知識じゃ異世界本物には通用しないか……」


 神々のこと以外も色々と書いてあった。

 今グランが住んでいるアリストタパスにはいくつかの国がある。

 今グランが住んでいるダイナース王国、隣に位置するワラント帝国、バナー共和国、ドメイン皇国、そして聖セレナーデ神聖国が主要国で五大国と言われている。

 他にも色々な国があるがとりあえず今はいいだろう。

 主要国は一般的に総合のダイナース、武力のワラント、経済のバナー、知力のドメイン、神聖のセレナーデと言われていてダイナースは文字通り、ワラントは周辺国に攻め込んでいるため、バナーは商業が発展してるため、ドメインは賢者が多いため、セレナーデはセレナーデ教の総本山のためなのが所以だ。

 お金は共通で銅貨などの貨幣だ。

 銅貨<大銅貨<銀貨<大銀貨<金貨<大金貨<白金貨の順になっており、銅貨1枚が日本円で100円になる。

 また銅貨10枚で大銅貨になり、10枚ごとに上がっていく。

 基本的に10進法だ。

 他にも法律など色々書いてあったがとりあえず今は必要ないので、グランは必要な情報だけ集めてまた魔法書を読みはじめた。

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