呪い

 何の因果か、苦しみを与えられ続ける。

 皮膚がただれ、思考は迷走する。

 呪われたという事実だけは本当なのだった。

 誰かに助けてほしかったが、最初の一声が出て来ない。

 周辺の者からは避けられ、助かりようもない。

 苦しいことが、当然だったのではなかったか?

 そんな気さえしてくる。

 緩慢な自殺と呼べる生を送る羽目になっているわけだ。

 もう、助からない。

 一夜明けたら、すべてが解決していないものか。

 そんな幻想を抱いて、今日も眠れぬ夜を過ごしている。

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