封印されしもの
永劫の地獄に落ちた者を、生命体と呼ぶべきなのだろうか?
あまりに強い力を持つものだった。
何者からも恐れられた存在であっただけに、誰からも敵対した。
結果がその封印である。
無限の力に等しいそれは、そのままそのものを封印するためだけに存在することとなったのだ。
出たい、出れない。解きたい、解けない。
死ぬこともできず、高度に発達した知性は思考を放棄することもできなかった。
生への執着・渇望で、ドロドロになった怨念が封じ込められている。
こんな形の永遠の命など、欲しくはなかっただろう。
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