世界三大美女と行く俺の復讐物語!
クロノス
プロローグ 復讐の誓い
8才の頃、父さんと母さんが死んだ。
正確には村の周りにいるモンスターを狩ってくると言って戻って来なかった。
父さんと母さんは昔冒険者をやっていて、A級冒険者で強いほうだったと思う。
いくら強かろうが人はいや、生物はいずれ死ぬ。
それでも当分の間は、両親が死んだという現実を受け止められなかった。
ありとあらゆる感情がごちゃ混ぜにり、父さんと母さんと過ごした日々が頭の中でフラッシュバックする。
思い出せば思い出すほど涙があふれてくる。
そんな俺に残っていたのは、両親と一緒に暮らしていた家だけだった。
毎日泣いてる俺を心配して村のみんなは俺を家に呼んだり、俺の好きな料理を作っり、村の同い年の子供と一緒に遊ばせたりしてくれた。
そして父さんと母さんの墓も作ってくれて、村の人達の優しさに俺の心は癒されていた。
両親が死んでから1年がたちこの生活にもなれてきた。
「タキト、一緒に遊ぼ!」
「わかった!今行くからちょっと待ってて。そういえば今日はなんの遊びをするの?」
「タキトは、何がしたい?」
「ミーファと一緒ならなんでもいいよ」
「もう!そんなこと言われたら余計に・・・」
「うん?今なんか言った?」
「な、何も言ってないよ!そ、それよりも今日は少しだけ森の方に行って、遊ばない?」
「いいよ」
俺は両親を亡くしてから、ミーファと一緒によく遊んでいて、ミーファの両親にもお世話になっていた。
他の村の人達も俺の世話をしてくれて、面白い話や、村の若い男からは、女を口説く方法などを聞かされた。
森の方に向かって、ミーファと一緒に歩いてると、村の人達から声をかけられた。
「タキトー!森の方に行くなら気おつけろよ!ミーファちゃんを守ってやれよー」
「タキトー!帰り、俺の家に寄れよ!新鮮な野菜をくれてやる」
村の人達から、いろんな声をかけられながら森の方に進んで行った。
「タキトはみんなから愛されてて幸せ者だね!」
「そうだね!でもミーファがいつもそばにいてくれるから、幸せなんだと思う。そうだ、プレゼントあげる!いつもありがとう!」
「どういたしまして!えへへ、ペンダント貰っちゃった!嬉しい、大事にするね」
そんな、村での幸せな生活も3年たち俺は12才になった。
俺の村では12才になると、1人でストリング帝国の帝都に、おつかいに行くことになっている。帝都に行くと言っても、初めて行くわけじゃなく、村の大人達と何回も行っている!
「気おつけて行ってくるんだぞー!タキトー」
村の皆んながそう言ってくれた。そして最後に。
「タキトー早く帰って来てね!待ってるからー」
「うん!」
最後にミーファが言葉を送ってくれて、俺も元気よく返した。そして村を離れた。
村の皆んなを見るのはこれが最後になるとも知らずに!
あれから1ヶ月がたち、村え戻る道を進んでいた時、村の方から焼けるような血の匂いがした。
嫌な予感がし、走って村に戻ると、そこには村を飲み込むような、大きなクレーターと、少し残ってた家や、周りの木には、焼けた跡がある!
何より俺の目を釘付けにしたのは、地面に倒れている多くの村の人達だった!確かめてみると、もう全員、息はしてなかった。
「そうだ!ミーファは!」
一生懸命走ってミーファを探した!けど、ミーファの姿はなかった。代わりにあったのは俺が昔あげたペンダントだけだった。
地面に倒れている数だけでは村人の人数は全然足りない。きっとあの大きなクレーターに跡形もなく吹き飛ばされたのだろうと想像ができてしまった。
「なんで・・・なんで!なんで!なんで!」
「なんで俺の村なんだ!なんであんなに優しい人達が死ななきゃならないんだ!なんでミーファが!ミーファが死ななきゃならないんだ!」
俺は、悔しいような、悲しいような、苦しいような、そんな気持ちで何回も叫びながら、涙を流した。その涙が止まることはなく、その日の夜はずっと泣いて過ごした。
朝日が登り始めてようやく、涙が止まり、俺はペンダントを強く握り締めながら決意した!
「どこのどいつか知らねえよ!ただ必ず見つけ出して殺してやる!」
「お前がモンスターだろうが、人間だろうが、悪魔だろうが、必ず見つけ出して殺してやる!お前よりも力をつけて必ず!」
その日俺は復讐を誓った!
そしてここから俺の復讐物語が始まる!
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