プロポーズが成功した日に転生してしまった

ともとも

プロローグ

 俺、西条 誠せいじょう まこと(24)は現在付き合っている彼女、田中 美奈たなか みな(24)にデートのお誘いをした。彼女は「もちろん、いいよ! 誠さん!」


 俺は今日、美奈さんにする!


 俺はしっかりとしたスーツを着こなし、ネクタイを止めて、しっかりとプロポーズリングを持ち、美奈さんと食事の約束をしている高級レストランに向かった。約15分前に到着し、彼女が来るのを待った。すると、


美「こんばんは。誠さん! 待った?」


誠「今来たところだよ。美奈さんの服とっても綺麗だ」


 彼女は何とも美しい紺色のドレスそして耳にはイアリングがついている。後ろに結ばれた美しい髪、Fカップの大きな膨らみ、じゃなくて純白の美しい鞄。本当に綺麗だった。


美「ありがとうございます。誠さんのためにオシャレをしてきた甲斐がありました。誠さんも似合っててかっこいいですよ!」


 美奈は笑顔で微笑んだ。(やっぱり彼女の笑顔は素敵だ)と思う。


誠「美奈、ありがとう。じゃあ行こうか」


 入り口でずっと話しているのも迷惑だろう。なので俺らは店の中に入る。


 それから美味しいご飯を楽しんだ。


 そしてついに俺は告白をする!


 体が熱くなるのを感じた。心臓が爆発しそうなほど動いている。


誠「その、美奈さん!」


 誠の態度を見て急に顔を赤くする美奈。察してくれたのか?


誠「こんな俺でよければ結婚して下さい!」


 そう言ってプロポーズリングを差し出した。(言った。言ったぞ! さあどうだ?)

 見ると美奈は涙を流していた。俺は衝撃を受けたが


美「はい。よろしくお願いします」


 美奈は涙を流しながら満面の笑みで答えた。俺も喜びのあまり涙が出てきてしまい、泣いてしまった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




 ご飯後、俺と美奈は家に向かっている。


美「私の家に婚姻届ありますが、早速出しに行きますか?」


 美奈はそんな事を聞いてきた。


誠「出しに行くか!」


 と言うことで俺たちは美奈の家に向かう事に。


 そしてある横断歩道。


 俺たちは信号が青になって渡り始めると


「ぴっぴー!」


 車が突っ込んでくる。美奈はこっちを向いており、車の接近に気づいていなかったため回避に間に合いそうになかった。


誠「美奈! 危ない!」


 そうして美奈を歩道側に突き飛ばした。


「ドンっっ!!」


 俺は車に撥ねられてしまった。そして俺はこの世界で死んでしまったのだった。

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