天使の梯子
--- --- ---
それは気象のいたずらかもしれない
けれどその美しさは単なる気象現象を超える
自然はいつでも人の心を捉えて離さない
--- --- ---
曇天もようやく晴れ間。
見上げれば山の上。
雲の切れ間から、日差しが光のカーテン、あるいは光のシャワーと。
山や町に、時に空に向かって降り注ぐ。
目の前ではなく、離れたところで。
虹と同じく、気象のいたずら。
触れたくても触れられない、伸ばした手の持って行きどころを失う。
「angel's ladder」
「angel's stairway」
「God Ray」
日本語の妙、粋をしばらく語っていましたが、もちろん外国語にも素敵な言葉はまだまだあります。
日本語だと「光芒」。
あるいは「薄明光線」と気象用語としてあるだけ。
「芒」には、ほこさき、刀のきっさきや、光、光の先端の意味ありますが、どうも直接的。
ちなみに「草がぼうぼう」の「ぼう」は「茫」と書いて似ているけれど、違う。
レンブラント光線との別名は、画家レンブラントが好んでそれを描いたからと言われます。
ひるがえって、浮世絵や錦絵。
私の感想でしかありませんが、「光芒」が描かれている印象はあまりありません。昔の日本人はそれに惹かれなかったのかもしれませんね、西洋人ほど。だから魅力的な、風流な言葉が出来なかったと考えられます。
すがすがしい一日の始まりや、疲れて帰ってきた夕暮れなどに見ると、スピリチュアルは信じていなくても、自然の神秘に心奪われます。天の祝福は、自分だけでなく、地上すべてに降り注いでいるのかも。なんて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます