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 芸術鑑賞

 その一言だけで

 分かったふうになる

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 辞書を引けばいろいろ意味として出てきますが、一番に「おもむき」から感じられるのは風情。

 それも日本的な。


 枯山水の庭でも思い出す。

 日本画を鑑賞して、一言。

 俳句でもひねれば、それがあるかどうかで出来を判断される。


 あくまでも私のイメージですが、落ち着いた心、しんみりした風情を描いてしまいます、おもむきからは。


 人の心の動きも「おもむき」というのもまた、情緒があふれているように感じます。


 語源的には「おもてを向く(向ける)」で、顔をそちらに向けるとなりますが、ふと何か素敵なものを見付けて気を取られた姿を言葉に託したなら、なるほどと。


 物思いにふける秋に。


 おもむきある風景を見やりながら、心をそっとそのなかに溶け込ませる。


 おもむきと漢字で書くのも乙なものですが、おもむきとするほうがより日本的。


 でも、どちらでも日本の心を体現している気がします。

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