片思いの君へ

花宮風月

片思いの君〜凛太君へ〜

クラスメイトの江野真里です。

中学1年生から同じ学校になって、中学1年生から同じクラスになって、今年も同じクラスになった人です。

正直すぐに好きになりました。席が近かった訳ではないけど、私には無いものを持っていて、羨ましかったし、眩しいです。

見た目も確かに好みだったかもしれないけど、1番好きなのはやっぱり人望。あとは行動力。

実はあなたの6年生の時の話を聞くのが好きです。私は小学生の時にふざけることが碌に出来なかったから、聞いているだけで楽しかったです。


塾のクラスも同じだったから、2人きりになる機会は沢山ありました。しかし、ずっと心に秘めたまま過ごそうと決めていたので、言えませんでした。

テストの点数は今のところは私の方が良いけど、運動は絶対あなたの方ができます。好きだから結構勉強のアドバイスをしてしまっていました。惚れた弱みですね。

塾の定期試験対策授業は席が自由だったので、凜太君の席と近くなるように座っていました。誰がどの辺りの席に座りたいのかは、注意して見てみれば案外分かるものです。傾向と対策は大事ですから。

塾の日は塾のクラスの子と会えるから好き、とは言っていましたが、私が一番楽しみにしていたのは凜太君です。知っているとは思いますが、私の表裏は結構かけ離れています。学校では優等生らしく振舞わなければなりませんから、恋情は隠さなくてはなりません。隠すためには話しかける回数を減らさなくては感情が溢れそうになるので、私からは必要最低限のこと以外は話していませんでした。

本当はもっとたくさん話したいし、連絡先も交換したいです。しかし、人間関係を壊さない為には現状維持が一番だというのは分かっていました。あまり卓球部の女子達には好かれていなくて、卓球部に入ったのを一時期後悔していました。好きな人の悪口を言われるのが辛かったけど、態度には出さず、ただ聞いていました。


凜太君の性格が多くの女子には好かれず、見た目だけ良い人だと陰では言われていることも知っています。しかし、私の性格は人とずれている事が多く、そんな性格にも惹かれたということを分かってもらえると嬉しいです。


お返事お待ちしております。

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