【真面目に改訂】完全無敵!やる気が無さすぎる男の異世界冒険譚
Leiren Storathijs
プロローグ①
俺の名前は
だが悲しいことに俺には友達よべる存在はおらず、高校内でいつも一人だった。
別に地味なキャラでもなく、陰キャだった訳でもないし、独特な雰囲気を出していた訳でもない。ならば何故か?
それは、あからさまな友達欲しいですアピールをし過ぎたからだろう。
確かに人間は目立つ物に集まりやすい傾向があり、少しでも人目に付かせるには、よりインパクトのある見やすい物を作れと。有名人は良くいう。
しかし、それは度が過ぎれば人は嫌悪することがある。
例えるなら迷惑系動画投稿者。
彼らは、動画をより多くの人間に見られることを目的としているため、その迷惑によってどのような問題が発生するかにおいては、何一つ考えていない。もし考えていたら、警察沙汰になることはないだろう。
しかし、正にそれだ。俺はやり過ぎた。高校に入ってから初っ端から先輩に喧嘩売ったり、教師を辞めさせる問題を起こしたり、最後には虐めにも大いに加担した。
なんてことをすれば陽キャの仲間入りができると。そう信じていた。
しかし陽キャもあくまで人間。多少の道徳心と、人間性までは欠けていない。
つまり俺は陽キャではなく、基地外として扱われたんだ。全く人間関係って難しいぜ。
だから俺は友達が3年間出来なかった。
作るどころか、全学年生徒に嫌われていたからな。「アイツと関わると人生碌でも無いことになる」全く持って正論だ。
だがそれでも俺はこの高校に3年も通い続けた。正しく鋼メンタルとはこういうのを言うんだろう。
そうして今日も俺はいつも通りに学校に通学する……筈だった。
それは校門前。俺は校門を通る直前に、すぐ真横から悲鳴が聞こえたことに、その方向へ首を向ける。
俺がこの悲鳴に反応しなければ、もしかしたら俺は生きていたかもしれない。
だが俺は振り向いて、立ち止まってしまった。その瞬間に来るのは、腹からくる激痛。
腹痛というレベルではなく、腹の肉が引き裂かれる激痛。
そう俺は、通り魔に遭遇し、俺は刺された。まるで最初から俺が狙われていたかのように、真っ直ぐと通り魔が持つ包丁は、俺の腹へ深々と刺さった。
「ッ……!?!?」
声にならない声を上げる。
あまりの激痛に大声を上げればさらに傷が深くなるかもしれないからだ。
だが、そんな我慢なんてすぐに限界が来る。
「うああああああッ!! 痛え……痛えよぉ……」
そのまま地面に倒れ込む。意識はすぐに朦朧となり、視界が霞んでゆく、
視界に教師だろう人間が俺に近づき何か声を上げている。周囲に指差し何か声を上げている。
だが最早その声は俺には響いてこなくなっていた。
霞む視界は、だんだんと暗くなり。
ついに俺の意識はぷつんと途切れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます