第4話 ボタンの掛け違い
俺は咄嗟に答えた。
「沢村?いや、違いますが?」
すると相手は
「落ち着け沢村!高谷だ!
俺はわかっている!
何も言わずに待っていろ!」
と言って通話を切った。
高谷…高谷…高谷…高谷…?
そんなやつは知り合いにはいないが…
それに俺は沢村ではない。
間違い電話か?
間違いなく間違い電話だろう。
間違いなく間違い電話…
間違いなく間違い電話…
間違いなく…フッ…。
間違いのない間違いの様で
笑えないジョークを思いついた
自分の間抜けさに口元が緩んだ。
しかし、待っていろと言われても
知らない奴を待つ程暇ではない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます