第2話 ガラスの向こう側の世界

窓際に立つと窓の隙間から

風の音が小さく聴こえた。


月明かりでやっと見える草が

風に揺れ、重なり合う姿が見えた。


テーブルに戻って椅子に座り

ショットグラスにウイスキーを注ぐと…

引き出しから取り出していた

蝋燭に火を着け

部屋の照明のスイッチを切った。


蝋燭の灯りに照らされた

グラスに注がれた

ウイスキーを眺めながら

サバイバルナイフを握り、


「物語や小説だとこういうところから

  犯人は事件を起こすのだろうな…。」


と独り言を呟いた。


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