最強パーティーが解散したので自由気ままに生きる!!!

マシコング

プロローグ

「このパーティーは解散だ!」

「ああ! こんな自分勝手なパーティー抜けてやるよ!」

今の空気は最悪だ。

俺の名はアルト・ラガルト。このパーティーのリーダーだ。

俺の作ったこのパーティーも仲間同士の対立によって終わりが近づいてくる事を予感させる。

パーティーリーダーである俺が発言しようとした瞬間、俺の隣にいるリナが口を開き「ルア! ダン! いい加減喧嘩は止めて!」

体長2メートルほどの大男のダンは口を閉じ一人で心の中で反省しているようだがルアは逆に反論し「リナ! あなたはさっきの戦いで特級デーモンに対して何をしていましたか?」

ルアの強い口調によって辺りが静まり返る。

「パーティーを解散しよう」

小声だが絶大な存在を感じる声がパーティー全員に聞こえた。

今の声の主はルイト・ラグルト。俺の弟だ。

「それは、勝手すぎるのではないか?」

イエレナがルイトに反論するが、ルイトは聞く耳を持たず「今からこのパーティーを解散する」

「反転!」

ルイトが固有スキルを放った瞬間俺を除いたパーティーがそれぞれバラバラの場所にワープされた。


この場にいるのは俺と弟のルイトのみ。

「やっぱり兄さんには効かないか」

ルイトが使った固有スキル反転はあらゆる事を反転する。例えば自分の受けた傷を反転し敵に自分の傷を移させるなど様々だ。おそらくだがこのスキルに対応出来るのはこの世界で俺しかいないだろう。

「どうしてあんなことをした?」

俺の疑問に答える気はないのかルイトの固有スキル創作によりルイトは俺の前から姿を消した。

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