【第十二片】 噂は小さな声で話そう
「今日もゲームセンター行くか。今日はとりあえずレーシングゲームで勝負だ」
「風馬には悪いけど、僕はレーシングゲームじゃ負ける自信はないよ。僕、某赤帽子のおじさんのレーシングゲームで、負けたことないから」
「上等!なら、負けた方はオダカフェのとびっきりデカいの奢りな」
「いいよ、負ける気しないからな」
と、風馬と浩正はそう言い合いながら、下駄箱の所でそれぞれの通学用に履いているスニーカーを取り、上履きから履き替えていた。
そんな時、ある先生たちの話し声が聞こえてきた。
「そういえば、聞きました?あの噂」
「あれだろ。この辺で不審者が出て、それに手に持っている凶器を持っていたって。生徒たちが心配だ」
「ですよね。私たちがしっかり生徒の安全を確保できるようにしないと」
「だよな。生徒たちにも明日、しっかりと言っておかないとな」
と、口々に語っていた。この話はおそらく生徒には聞かれてはいけないものであったかもしれない。だが、風馬と浩正は聞いてしまったのだ。
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