仲間と合流
その認識はあっていますが、あの取り巻きの中で一番大人しいのは自分だと自負しております
「事実なだけに、反論のしようがないわね」
「所で学園長。これで試験に参加できますよね?」
「ええ、貴方が自分の船で参加すると言わなければ、もっと事は簡単に進んだんですけどね」
「それは、アルト殿下達が暴走したせいなのでしりません」
ユリスが自分の船で参加すると言ったとき、アルトとその仲間は面白そうだと、試験開始日を変更をするように圧力をかけていた。
「それでは明日船を集めて展示会をするので遅れることがないように。場所は飛行場の展示施設です」
次の日ユリスと雷雲の姿は展示施設の指定された場所にあった
この展示会は他の科の幹部候補生が、次の実習で自分たちが乗り込む船を決める重要な場なのだ。でもユリスみたいに自分の船を持ち込んでいる学生はごくわずかで、ほとんどが、空軍から払い下げられた船をカスタマイズしたりしたものだ。
なので見たこともない船を持ち込んだユリスはの周りには人だかりができていた
「へぇ。これが僕が乗る船か。悪くないね」
そう言いながら群衆をかき分けながら、前にでてきたのはこの国の第一王子のアルトである。
「おいおい。これから船長による審査があるんだから気が早いと思うが」
「君が僕を落とすはずないでしょ」
「残念なことにね」
ユリス達はひとしきり笑い合っていた
「クリスとアリスは?」
「あー 向こうのほうで捕まってたから、たぶんそろそろくるよ」
そんな話をしていると、二人と見覚えのある女性が一人こちらに歩いてきた
「アルト護衛の僕を差し置いて先に行くなんてひどいじゃないか」
「悪い悪い」
口ではそう言ってるが、口だけだということは長年の付き合いからわかっていた
「それで、姉さんはなぜここに?」
「そんなものこの船に乗るためだ。愚弟」
「いやいや、姉さんは既に卒業して軍人のはずですよね?」
「上官の許可はあるから問題ない。心配するな。学園長と父上から許可をもらっている。問題児のお目付役だそうだ」
ユリスは自分が問題児扱いされるとはと不満を持っていた。
「それより愚弟中を案内しろ」
「わかったよ。姉さん」
学園長まで絡んできている以上、この船の幹部は今いるメンバーで決定なのだろう
「そういえば父上がたまには、帰ってこいと言っていたぞ」
「庶子である僕が本家に軽々しく帰れないよ。母さんとちゃんとした部屋で暮らせて、学園にいられるだけで満足さ」
「全く。父上にはそう伝えておくよ」
そんな話をしながら、艦橋、ちょっとした娯楽ルーム、風呂、トイレ、食堂、トレーニング、室などを見て回った。
「お風呂が大きかったのは高得点ね」
そう言ったのは、幼馴染であり婚約者のアリスだ。
「こんなんで、高得点つけていたら本拠の風呂なんて満点オーバーだぞ」
「「「「拠点があるの」」」
しまった! 会話の流れでつい言ってしまった。秘密にしておくつもりだったのに
「ああ、あるよ。空中に」
「なら行きましょう」
「また後でね」
アリスはむくれていたが無視だ
みんなと話していると後ろからミリスに話しかけられた
「ご主人様。各部点検してまいりましたが異常はありませんでした」
「ありがとう。ミリス。皆んなを紹介するね。偉そうなのが我が国の第一皇子で、右隣にいるのが護衛のクリス、その隣が義理姉のシルク、僕の腕にしがみついているのが婚約者のアリスだよ。よろしくね」
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