第63話 進化論の悪夢
キレナ国中央砂漠外縁
何処までも続く砂漠地帯を、30機から成る人機部隊が砂上を滑るように疾走していく。この人機は2型を砂漠での運用に特化させた砂漠仕様の機体であ、2型の特徴であるランドスケーター機能を砂上でも効率よく行える脚部装備を搭載し、関節部から武装に至るまで砂対策が施されていた。この部隊は先進国ではないながらも、キレナ国が保有しうる最強の陸上戦力である。
3日前、中央砂漠外縁に位置するオアシス集落から、新種と思われる数匹の魔物による襲撃があったと国へ緊急通信があり、周辺の基地へ魔物の討伐と集落の救援命令が下された。直ぐに人機1型から成る4機の人機部隊が派遣されたものの、集落へ到着する前に消息を絶ってしまう。集落からの通信も途絶えていたため、事態を重く見た軍部は付近の基地から大規模な調査、討伐部隊を派遣することとなった。
人機2型3機、1型40機、装甲歩兵700人を超える大部隊は何事もなく集落手前まで到着して陣を置いたのだが、この時点では誰も「敵」の情報を持っていなかった。
先発の調査部隊が集落へ到着したと同時に、調査部隊と陣地に対して「敵」の総攻撃が行われる。
「魔物の群れから苛烈な攻撃を受けている」
その通信を最後に討伐部隊との連絡は途切れてしまう。この結果を軍のみならず国の上層部も深刻に受け止め、緊急会議により精鋭部隊を派遣しての状況調査と今後の方針が決められることとなった。
30機の人機2型部隊は討伐隊が攻撃を受けた場所から約50㎞の位置まで来ていた。
「サンドマンリーダーから各機、間もなく調査地点だ。最大限の警戒を行いつつ散開、なにも見逃すな。」
「「「了解」」」
リーダーの指示により各機体は素早く散開する。ランドスケーターでの移動のため、個々の機体は砂上をスケート選手がリンクを滑るように無駄のない動きで移動していく。
「魔力波の乱れが酷い。レーダーに頼るな。目で見て判断しろ。」
コクピット内には前と左右に大型のモニターがあり、それぞれが対応する方向の景色を映し出している。
「大部隊が一人残らず全滅って、敵は本当に魔物なんですか。」
「サンドマン11、任務中だ。私語は慎め。敵の予測はブリーフィングのとおりだ。」
サンドマン11はブリーフィングの時から違和感を持っていた。
ブリーフィングで幹部は「敵の詳細は判明していない。敵は部隊を支配地域奥まで何もせずに進ませ、一挙に包囲殲滅した。待ち伏せからの包囲戦。このような戦術を使う魔物は世界広しといえ、確認されていない。現状では魔物なのかも不明である。諸君らの任務は敵の情報を確実に持ち帰ることだ。健闘を祈る。」というだけで詳細は自分達が現地で調べなければならなかった。
サンドマン11はブリーフィング以降、違和感が何なのかは今現在もわかっておらず、喉に引っかかった小骨のような感じで作戦地域まで来てしまっていた。そして、調査地点に到着してから胸騒ぎが収まらず、その違和感をリーダーにぶつけたのだ。
「リーダー! いくら何でも全滅が早すぎます。いきなり敵が目の前に現れない限り、全滅はおかしいですよ。」
サンドマン11の指摘は皆思っていたことである。「敵は想像を絶する大群かもしれない」「個々が高い戦闘能力を持っているのかもしれない」など、様々な予想をしていた。
「サンドマン各機、散開中止。防御円陣を組め。全周防御。」
部隊はサンドマンリーダーの突然の指示にも素早く対応して円陣を形成する。
「光子弾ランチャー準備。目標は前方。広範囲に撒け。」
光子弾ランチャーを両肩に装備した2機の人機が円陣中央で準備を始める。精鋭である彼らはリーダーの意図がわからずとも、まず体が先に動くように訓練されていた。
スパッ、スパッ、スパッ
圧縮空気が短時間で放出されるような音を出しながら16発の光子弾は砂漠の広範囲へ向け発射され、しばらくして着弾地点に爆炎と土煙を確認できた。
サンドマン隊からは見えないが、着弾地点の砂中からは赤や緑の液体が湧き出し始める。
フィーーーーー。フィーーーーー。フィーーーー。フィーーーーー。フィーーーーー。フィーーーー。フィーーーーー。フィーーーーー。フィーーーー。フィーーーーー。フィーーーーー。フィーーーー。フィーーーーー。フィーーーーー。フィーーーー。フィーーーーー。フィーーーーー。フィーーーー。フィーーーーー。フィーーーーー。フィーーーー。
フィーーーーー。フィーーーーー。フィーーーー。
光子弾の炸裂後、砂漠のいたるところから今まで聞いたことのない音が聞こえ始め、それは部隊の目の前にある砂丘の中からも聞こえてくる。
サンドマン隊の誰もがその異常事態に息をのむ中、目の前の砂丘が動き始めた。
「さ、砂丘が・・・」
部隊の誰もが信じられない光景を目にする。砂の中から大小様々な虫が砂漠を埋め尽くす勢いで湧いてきたのだ。
「後退! 基地まで後退急げ! 」
サンドマン隊は群れの包囲に入る寸前で部隊を止めたおかげで、全滅を免れることになる。部隊はクリードライフルを連射しながら全力で後退していく。しかし、虫たちの勢いを止めることはできず、逃げ切れないと判断した隊員が時間稼ぎに群れへ突入し、その数はどんどん減っていった。
キレナ国はわずかに生き残った精鋭部隊の情報により、国が存亡の危機にあることを知ることとなる。
同日、アーノルド国南西部、ターレン陸軍基地
現在、ターレン陸軍基地では各部隊の指揮官が集まって緊急の会議を行っていた。
「・・・と言う事でキレナ国から外務省へ軍の派遣要請があったそうです。勿論外務省は断りましたが、同時に「南部方面軍でなんとかしろ」と言ってきています。はぁ。」
ノルド人の基地司令、レムリンはため息をつく。
「またラッド王国が国境付近で軍事演習ですか・・・」
「前は外務省が直接抗議したはずだが・・・あの隣国も困ったものだな。」
キレナ国の要請は「国境付近で軍事演習を繰り返すラッド王国が脅威となっているので、3ヶ国の国境付近に軍を派遣してけん制してほしい」というものであった。アーノルド国は周辺国への配慮から差し迫った危機がない限り、基本的には軍を国境付近に動かすことはしない。今回の要請は差し迫った危機とまではいかないので断ったものの、国境付近で軍事訓練を繰り返すラッド王国には何らかの処置が必要と判断されたため、南部方面軍にその対処が命令されたのだった。
「彼らにとってはいつも通りの訓練でしょうが・・・」
「このご時世でまだ王制ですからね。古き良きノルド人国家なのは良いのだが、周囲にいらない心配をかけるのはいただけないな。」
「南西部の国境付近で人機と装甲歩兵の合同訓練でもしますかね? 」
ラッド王国はターレンの西に位置する火山国であり、北と東にはアーノルド国、南にはキレナ国と国境を接している。住人の大部分はノルド族で、他種族の国民は1割に満たない。国土の6割が火山地帯となっているため、人が住むには適さない土地となっており、鉱物資源には恵まれているものの、魔石が殆ど採掘できないなど、アーノルド国の隣国にしてはとても貧しい国であった。
なぜこの地にノルド人が住んでいるかというと、アーノルド帝国初期の時代にまで遡らければならない。
当時の帝国はまだ皇帝の権力基盤が十分ではなかったため、各地の王がかなりの権力を持っていた。その中でもラッド王の力は大きく、帝国を動かす2人目の皇帝とまで呼ばれていた。ア-ノルドとスーノルドで戦が絶えなかった時代であり、時の皇帝は権力基盤の強化を断行する。各地の王族の権力を縛り、中央への納税を上げる政策を行い、ラッド王以外の王はその政策を受け入れた。正確にはラッド王以外の王は帝国の圧力の前に受け入れざるを得なかった。
王の権力を縛る政策は受け入れがたいものであり、皇帝と真っ向からぶつかるラッド王には多くの支持者が集まり、帝国は内戦に突入することとなる。
そのアーノルド帝国の内戦はわずか半日で終了した。内戦はノルドに古代から伝わる一騎打ちという形をとり、それぞれの王が民に代わって戦ったからである。勝者が国を治め、敗者は国を去る。力量が同等の皇帝とラッド王との一騎打ちは半日にも及び、勝負は一瞬の隙をついた皇帝が勝利した。
その後、一騎打ちに負けたラッド王と一族、その民や支持者は辺境の火山地帯に強制移住となる。到底人の住める土地ではなかったが、それが敗者の掟であった。ラッド王と共に帝国を追放された民は、王を責めるでもなく、この境遇を受け入れる。民たちは王に絶対の信頼を寄せており、王の元でならどの様な困難でも乗り越えられると信じていた。時の皇帝に挑む王を支持するからには、この程度で忠誠心や信頼が揺らぐことはなかったのだ。
強い信念を持つ王と、その王を頑なに信頼する民は、人が住めないといわれる土地に国を作り、現在に至るまで国を存続させた。約500年前に帝国は倒されてしまったものの、ラッド王国は当時の皇帝との約束を守り、本土への復帰を要求することもなく火山地帯を故郷として永住している。
この戦後処理は数少ない成功例として記録されることになり、現在の世界ではこの事例を基にして、戦後処理が行われることとなったのである。
「国境付近での訓練はまずいのでは? 」
「本国の許可は出ています。しかし、国境付近で訓練して、何かあったら全部こっちの責任だそうです。はぁ。」
今まで事務方にいたレムリンにとって、今の地位は不相応なものであった。
「だったら問題ないでしょう。国境にはどこの領土でもない緩衝地帯があります。そこでラッド国軍とキレナ国軍、3ヶ国で仲良く訓練でもしましょう。」
ドックミート隊指揮官のカールはラッド国軍との共同訓練を申し出る。
「君は何を言っているのだね。」
レムリンは突拍子もない提案を行う部下にあきれるが・・・
「確かに、緩衝地帯ならレムリン司令の一存で共同訓練も可能ですな。」
「ラッド国軍はジアゾ製兵器も保有しているので、共同訓練は有意義なものとなるでしょう。」
「・・・」
指揮官達は隣国と訓練する方向で話が進んでいる。「獣人ではない私が少数派なのだろうか? それとも獣人達に試されているのだろうか? 」会議の後半になると、レムリンはため息も出なくなっていた。
会議では、南西部の国境付近で人機と装甲歩兵の共同訓練を行いつつ、ラッド国軍と連絡が取れるようなら共同訓練を申し込むといった形になる。
指揮官達は各自の部隊へ戻り、部下へ今後の方針を伝えて合同訓練の準備を進め、レムリン基地司令は南部方面軍本部や外務省へ通信を入れ根回しをしつつ書類の作成に入る。
基地はいつもの風景が広がっていた。
この後、1日と経たずに実戦が始まるとは誰も考えてすらいなかった。
2時間後
「それは、事実なのですか。」
レムリンは国防省に国境付近での訓練許可の伺いを入れた時、突然待つように指示を受ける。数分間待った後、受話器に出てきたのは国防長官であった。国防長官はキレナ国が魔物の群れに襲撃され、甚大な被害を受けていることを伝え、キレナ国へ一番近い南部方面軍、ターレン基地司令へ派遣できる部隊は全て派遣するように指示を出す。
「議会の承認にはまだ時間がかかるが、承認を待っていては手遅れになる。今はできる限りの部隊をキレナ国首都空港に送ってほしい。間もなくターレン空軍基地からそちらへ、現地の状況が送られてくるはずだ。」
本来なら指令は南部方面軍から出されるものだが、余程急いでいるのか長官自らが一基地司令官へ直接指示を出していた。そして、その理由は直ぐに判明する。緊急音と共に司令官室直通の通信装置にターレン空軍基地から映像が送られてきたのだ。
いち早く動いていた空軍は、偵察機を出してキレナ国都市部に侵攻してくる虫の群れを捉えていた。偵察機「夜目」から送られてくる映像を見てレムリンは絶句する。人機部隊の応戦にも全く怯むことなく砂漠を大移動する魔物の群れ、いとも簡単に防衛線が破られて飲み込まれていく都市。長官との通信を終えたレムリンは冷や汗をかきながら司令部へ急ぐのであった。
ドックミート隊の人機格納庫では、各部隊の隊長から今後の大演習についての説明が行われていた。
「南西国境付近への合同演習は3交代とする。割り当てはもうできている、最初に行く部隊は準備ができ次第出発。他隊に後れをとるなよ。」
説明が終わると隊員達は大慌てで準備に入る。
「今度の基地司令は事務上がりって聞いたけど、熱心な方なんだね。」
国境付近での大規模訓練という、思い切った命令を出した基地司令にエンティティは感心する。レムリンは着任早々のひ弱な挨拶で基地の者から「軟弱者」の烙印を押されていたが、エンティティにとっては当初のイメージでは今回の命令を出せるようには見えなかったため、大きなギャップを感じていた。
「エンティティは純粋だな。噂によると、会議で指揮官達がやりたい放題演習内容を決めたって話だぞ。」
噂話を聞いたエリアンはエンティティに伝える。
「おいっ、2人とも話していないで手伝ってくれ。」
作業用人機で輸送車に補給物資を積んでいるシュバは、手ぶらの2人を見つけて注意する。新兵とはいえ、南部人機模擬戦を経験しているシュバ達にとって長距離移動の準備はスムーズに進み、正規兵部隊とそんなに変わらず準備を終わらせることができるようになっていた。
ドックミート隊の新兵部隊が準備の終盤にさしかかった時、突然基地に警報が鳴り響く。
「この警報、第1種戦闘配備じゃないか? 」
「ジアゾ戦にはまだ早いよな・・・」
「まさか、今回の訓練の一環? 」
「まぁ、第1種戦闘配備にしたってやることは同じ、もう少しで準備は終わるし慌てることもないな。」
基地の兵士達は何の前触れもなく鳴った警報にざわつくが、実戦を経験した者がいないターレン陸軍基地において、これが実戦の始まりと受け取る兵士は驚くほど少なかった。
準備を済ませたドックミート隊の前に、隊長達を引き連れた指揮官のカールが現れる。
「総員注目! 」
隊員たちはカールへ注目する。
「現在、キレナ国で魔物の大量発生が確認された。既に魔物の群れはキレナ国首都まで迫りつつあり、事態を重く見たキレナ国政府は我が国へ救援を要請した。全隊へ命令を出す。これより、わが隊は空軍の輸送艦でキレナ国首都へ行き、首都の防衛に当たる。これは訓練ではない。各員は必ず任務を遂行し、生きて戻ってこい。」
「各隊は隊長の指示で空軍基地へ向かえ。ブリーフィングは輸送艦内で行う。解散! 」
カールの話は信じられないものであった。途中で場の空気は豹変し、副官の解散の指示で、各隊は急ぎ空軍基地へ移動していく。しかし、正規兵とベテラン兵が素早く動く中、新兵部隊は出遅れてしまう。今まで新兵部隊の指揮はベテラン兵が行っていたからだが、そこへベテラン兵のリロがやって来る。
「これからお前たちの指揮は俺が執る。各員はそれぞれの車両に乗り込め。空港へは俺の乗る車両についてくればいい。慌てず、落ち着いて訓練を思い出せ。」
新兵達は事態が呑み込めないながらも動き出し、空軍基地へ向かうのであった。
月、宇宙軍総司令部
月にある古代文明の遺跡で唯一稼働している総司令部でも警報が鳴り響いていた。
「大陸西部にてバイオハザード発生。災害規模は5、大陸全土が汚染される可能性あり。」
「発生源を特定。場所はグリーンランド研究所。」
「生物特定。緊急停止命令送信・・・失敗。データが書き換えられた痕跡を確認。該当停止データなし、対象生物の遠隔停止操作不可能。」
「事態収拾の代替案を模索中・・・」
辛うじて生きている設備は地上の異常を感知し、それぞれが持ちうる性能を発揮して事態収拾に動きだす。司令室ではホログラムの女性が司令官と呼ぶ者に対して逐一報告を行っていた。
「司令官様、事態収拾への代替案です。当基地は甲種事態における緊急処置を実施します。」
この処置は発生源に対して広域破壊兵器を使用し、対象を物理的に消滅させるものである。
「唯一稼働している要塞砲を使用します。使用砲弾はパンドラ弾。パンドラ起動用解除コードは入手いたしました。」
究極魔法パンドラ。究極魔法の中でも何が起きるかわからない魔法のため、禁忌とされる魔法である。
古代文明は長年の研究によって任意の魔法効果を発揮できるようになってから、大国間での戦争が無くなったとされている。その理由は、これまでの究極破壊魔法を遥かに超える威力の魔法効果がパンドラの中に入っていたからであり、その魔法を研究段階の時に1回、地上で発現させてしまう事故が起きていた。発現地を中心に広大な空間が消滅し、当時陸地だったその地域は40万㎢もの内海に変貌する。
パンドラの広域破壊魔法を兵器化した古代文明は、その破壊力を前に地上での使用を禁止しており、宇宙軍総司令部と言えど勝手に使用できない。しかし、意思を持った装置達は、自身の権限と抜け道を見つけ出して解除コードの入手に成功していた。
要塞砲へ向けて巨大なパンドラ弾が輸送されていく、この砲弾はパンドラで任意の効果を発揮できるように高度な魔法回路と装置で構成されている関係で重量が増加し、月の重力下でも5トンを超える大質量の砲弾であった。
順調に輸送されている砲弾だったが、突如照明が切れて輸送作業が停止する。基地自体、限界を超えて稼働していたため、各地の魔力供給が不安定になっていた。
「Ⅾ回路2-4-55をバイパス回路として運用。作業再開。」
砲弾輸送作業は再開するが、5mと進まずに新たな問題が発生する。重量物が急停止、急発進した衝撃で、劣化していた通路の上部構造物が崩落したのだ。
「砲弾輸送路崩壊、要塞砲使用不能。事態収拾の術は全て失われました。司令官様、どうかご指示を・・・」
ホログラムに司令官と呼ばれている人物は微動だにせず、ただモニターを見つめるだけだった。
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