★ あとがき
想い続けていれば、想いを忘れることがなければ、きっといつまでも、物語を紡ぐことはできるはず。「勇者と魔王の歪んだ世界~落ちこぼれ勇者候補生が救ったはらぺこは最強の魔王候補生!?二人はリバースワールドの果てに真実を探究する~」、略して「ぺこリバ」をここまで読んでいただきありがとうございました。
まずは物語を結末まで見守ってくれたあなたに最大限の感謝を伝えたいです。ふたりの旅路をここまで見守っていただけたこと、純粋に嬉しく思います。
本当に長い旅路となりました。
一昨年の三月から始めて、一年と十ヶ月ほど続けた連載になりました。
ただ、本当に書き始めた当初はここまで長い話を書き切れるとも思っていなかったし、ここまで長くなるとも思っていなくて、十話くらい作っての見切り発車でした。
web小説の作法についてもまったくわからないところからのスタートで、とりあえず連載をすれば書く習慣がつく、小説を書いていられると思って歩き始めました。言わば小説を書くにあたって、自分が成長するために書く習慣をつけようと思ったのが「ぺこリバ」の連載のスタートでした。
書きたいがまま書いて、けれど、やっぱりそんな風に書き始めてみると人に見せるにはまだまだ未熟な部分だとか、そういうところがどうしても目立ってしまうもので。恥ずかしい話、連載を初めのほうから読んでくださった方には、そんな私の成長も伝わるお話になったのかな、なんて思います。
一年も書いていれば少しは成長もできた気がしてきて……今読み返すと全て消したくなって書き直したくなる衝動に襲われるので、実は最初から通しで読み返すということができません。
長く書きながら連載をしていると、軸がブレるわけでもないけれど、物語も生きているように流れを変えたり、カタチを変えたりすることも多々あって。自分自身、成長のために始めたことではあったけれど、小説の書き方、向き合い方に悩むこともありました。途中でやめようと思ったことがなかったかと言えば、嘘にもなります。
ただ、そういうときに思い出すのは、読んでくれた人の感想だったり、いただいたレビューだったりするんですよね。そういう物語の見方もあるか~と自分では気づかない発見をいただけたり、どういうことを思って読んでくれたのかな~なんてことを考えたりすると、自然とパワーをいただけました。いつも『応援しています』と声をかけてくれる方がいてくれたからこそ、ここまで長い物語を書き続けることができたのだと思っています。
連載を通していろいろな方とも出会いました。その全てが、こうして一つの物語を書き終えるまでの力になった、と実感するばかりです。そこがweb小説のいいところだな~とも思い、「書いてよかった!」と自信を持って思える部分でもあります。
初めて感想をもらった時のことをよく覚えています。一日のPV数に一喜一憂していた気持ちも懐かしいです。ファンアートをいただいたり、作詞作曲から素敵な楽曲までつくっていただいたりまでして――。
自分の中にだけあった物語が連載を続けることで、外へ広がり続けているのだな~と思わされる日々でした。
いただいた想いにこたえるべく、自分なりに「ぺこリバ」へ真剣に向き合ったつもりです。
そして、この物語は最後まで書きたいことを書きたいままに書いて終える、と決めて駆け抜けました。
その分、今出せる全力でありのままを、そんな結末までをお届けできたのではないかな~と、本編を書き終えてこれを書いているときの私は思っています。
まだまだ力及ばないところもあるのですが、最後まで読んでくれた方に、何か届くものがありましたら――これ以上のことはないです。
と、まあ、あとがきまで長くなってもあれなのでここらへんで。
本当に、長い旅路にお付き合いいただきありがとうございました。
「ぺこリバ」はここでひとまず本編完結という形になりますが、こうしてwebで連載を続けて物語が私の手を離れたように、エリンスとアグルエ、ふたりの旅路もまだまだ続いているのだと思います。作者の思惑も越えて、きっとふたりならばどこまででも歩いてくれるのでしょう。
またいつか番外編の更新などできたらいいな~なんて思うので、本編は完結しましたが、ブクマしておいてもらえたりすると……嬉しいです!
最後に、もう一度お礼を。
いつも相談に乗ってもらったり、いつも声をかけてもらって感想をもらったり。
素敵な言葉を添えて紹介していただいたり、力強いレビューをいただいたり。
「ぺこリバ」へいただいた素敵なファンアートの数々も、その際に掛けていただいた言葉も、全てが一生の宝物です。
そして、いつもいいねや応援のハートをつけて連載を追ってくれたあなたに。こうしてあとがきまで読んでくれたあなたに。
心からの感謝を送りたいです。ありがとうございました!
ついてきてくれる人がいてくれたからこそ、続けられた連載です。
ひとりであったなら、きっとまた筆を折っていたことでしょう。
私もまたそのように、ふたりが歩いた背中に教えられた旅路でした。
以上!
いずれまた、どこかで出会えたら……物語の一ページを開いていただけると嬉しいです。
よるか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます