11歳 4ヵ月 異能・魔法部門開催!!~金メダルを添えて~


 2024年8月18日


 遂に、そう遂に異能・魔法部門が開催された。

 そんで、今は【決闘】以外の競技があらかた終わった所だ。

 遂に明日待ちに待った、待ちまくった【決闘】である、もう出場選手も発表されてるし、会場の期待値も非常に高くなっている。


 俺も、それはもうめちゃくちゃにめちゃくちゃに楽しみだわ。


 因みにだが、今回の東京オリンピック・異能・魔法部門は今の所、大成功してる。

 思いの外、異能と魔法がオッケーの競技は楽しく、最初危惧されていた、思いの外異能力者に魔法使いがいなくて、プロの選手とかは参戦しないんじゃないか問題もあったが、全然そんなことなかった。

 むしろ、逆だ。


 異能力者だったり魔法使いでもスポーツをやってる人はいっぱいいたって話だ。


 落ち着いて考えてみれば、それもそうだという話、まず異能力者ってのは100人に一人もいるんだ。

 そんで、バスケットボールの世界人口は驚異の4億5000万人、その中の100人に一人といえば、450万人だ。

 サッカーでも世界人口は2億5000万人、この中で異能力者は250万人になる。


 一瞬少なく感じなくもない数字だが、そんな訳がない、結構多いぞ。

 というかかなり多いぞ。


 そこに魔法使いの数も加えれば結構な数だ。


 そんな訳で色んな異能力者や魔法使いが様々な方法でまるで物語のアニメの世界のような技を繰り広げる姿は中々にカッコよかった。


 サッカーとか何処に超次元サッカーですかってくらいにめちゃくちゃやってたし、私的にサッカーで凄かったのは、魔法使いと言えるほどの魔力もなければ異能も持っていなかったけど、文字通り血が滲む努力の果てにボールを風で動かせる程度の魔力を手に入れたDFの無双だな。いやこれがマジで凄かったんだよ。

 元々サッカー選手としての技能もかなり高かったんで、彼の手にかかればどんなボールだろうと、少し風でずらさせて、サッと奪ったからな。

 ただ、アレはあの人の技量もあるから出来る技であって、普通の人には絶対出来んわ。あの人は本当にカッコ良すぎるくらいカッコよかったわ。

 異能【足技】の選手相手に風魔法を使ってたとは言え、純粋な技量も併せてボールを奪い取った時の会場のボルテージは凄かった。

 バスケとかも異能【精密】の人が放つ超絶ロング3pシュートとか漫画かよってレベルでマジで凄かったし、異能【跳躍】の人の絶対に決まる最強ダングもカッコよかったわ。

 野球なら、異能【剛力】の人の投げる時速250キロの球とか、異能【物体分身】の人が投げるフェイクボールとかが無双して、絶対誰にも打てないだろって思われてたけど、異能【動体視力上昇】の人がそれを看破してガンガン当てて、最後の最後でサヨナラ逆転ホームランを打ったのは、映画のラストシーン見たいんで軽く感動したわ。


 その他、凄かったシーンは山ほどあるし、テニスとかリアル〇ニスの王子様してたりしてたからな。

 俺の語彙力がなくてこの感動を日記で書き合らわせないのが残念で仕方がないわ。


 さて、東京オリンピック・異能・魔法部門の活躍の話はこれくらいにして、幾つか起きた、というかたった一つの割とマジでとんでもない問題について書いてこうか。


 実はだな、とある競技というかバレーにて選手同士が喧嘩になって、異能力を使ってドンパチやりだしたんだ、それはまあ互いに言葉も通じないし、異能を使ってるせいで不正しても分かりにくくなってるから、揉めるのは分からなくはない。

 普通なら審判が止めるのだが、片方が異能【巨人】で身長が3m以上あり、もう片方が異能【中級悪魔】で翼と角が生えてて、肌の色も赤黒かったもんで、審判も怖くて止めに入れず、どうするどうするなってしょうがないんで慌てて俺の影分身が止めに入って、いつもの様に闇触手で触手プレイをして止めたのだが、それが問題になった。

 触手プレイで止めた選手が何というか、まあ、その、端的に表せば目覚めてしまいましてね。そのまんまあ絶頂して泡吹いて気絶しました。

 はい。


 嘘だろおい。


 何でだよ。マジでなんでなんだよ。

 本気でなんでなんだよな。

 誰が身長3m以上の男の巨人と中級悪魔を触手プレイして目覚めさせて喜べるんだよ。

 誰に得があるんだよ。マジで何なんだよ。つか何で泡吹いて気絶するんだよ。

 嫌がらせか?嫌がらせなのか?嫌がらせだろ。

 そのせいで、試合が続行出来なくなってしまって、ベンチにいる選手を出すかってなるが、結構有用な異能を持ってる選手だったし強かったもんだから、監督が俺の影分身の身体能力と闇触手を見て、お前が代わりに出てくれとか馬鹿なことを言いだすんだ。

 因みにそんな馬鹿なことを言いだした監督は我らが日本の監督であり、異能【中級悪魔】を持ってる方です。


 そんなこと出来る訳がないだろ、馬鹿じゃないのかって思うが、観客も異能と魔法が飛び交う割と狂った競技を見続けてて狂ってたのか、それいいねえみたいな、肯定的な反応をしだして、偉い人やらエロい人も俺が世界最強である俺だと知ってるのか、何故か出るオッケーのゴーサイン。何俺の機嫌を損ねまいという配慮?

 いや余計なお世話だよ。


 でも、まあ、楽しそうだしとそのまんま、参戦する影分身の俺。

 

 で、これでもかって無双する影分身の俺。


 でもまあ、正直めちゃくちゃ楽しかったです。


 文字通りのワンサイドゲームの虐殺劇、バレーにてどんなボールが来ようと俺が生やした闇触手が全てブロックし、味方がサーブミスしても、俺の風魔法で浮かせたり、空間魔法を使って敵の陣地に無理やり入れたり、味方の攻撃を風魔法でブーストさせたり、俺の攻撃は純粋に人間辞めてるんで馬鹿程威力出るわで出るわで。


 結局、影分身の俺が来てから一回も失点を奪われることなく、勝負に圧勝したわ。


 流石に酷いなって自分でも思ったわ。


 アレだな、やっぱり真面目に努力してる人に申し訳ない気持ちが出たわ。

 まあ、割と楽しかったからいいけどね。


 そんで、そのまま優勝して金メダル貰えました。


 めでたしめでたし。


 ていうのを、異空間で東京オリンピック・異能・魔法部門とかそっちのけで、一人楽しくペル〇ナ4をプレイし終わってから、テレビをつけて知りました。


 めでたしめでたしじゃねよ。馬鹿だろ。絶対に馬鹿だろ。○○○○○○○○○○だろ。


 いや言い訳を、そう言い訳をさせて欲しい。


 俺の影分身って影分身を戻せば記憶を共有出来るけど、戻さないと記憶を共有できないんだ。

 それはまあ、眷属ネットワークもといケネカがいるんで、やろうと思えば、別に影分身を戻さなくても記憶の共有は出来なくはないが、ケネカの役割ってのはクラウドのようなものであり、自らの意思を持って調べようとしないと情報は手に入らないんだ。


 そんで、影分身ってのは基本的には俺の意思を持ち、俺と同じ思考回路ではあるが、あくまで影分身した時点での俺の意思であり俺の思考回路を持つ、それでいて、そっからの影分身個々の経験で割と癖というか特徴が出たりするんだ。

 そんな訳で、今回やらかしまくった影分身は、楽しそうだなと勝手にバレーする意思を持って勝手にバレーして勝手に優勝して金メダル貰ってきた訳だ。


 俺は悪くない。


 悪いのは俺の影分身と面白過ぎるペル〇ナ4です。


 以上

 終わり。


 はい。ごめんなさい。


 

 

 

――――――――――――――――

 

 面白いと思っていただけたら星やハートを入れていただけると嬉しい限りです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る