10歳 8か月 必殺技作りが楽しすぎる件について

 2020年 11月


 ヤバい必殺技作りが楽しくてしょうがない。


 マジでめちゃくちゃに楽しい。


 何で俺がこんなに楽しそうに、というかめちゃくちゃに楽しんで必殺技作りをしているかというと。


 きっかけは2カ月間に遡る。

 俺はいつもの様に影分身を使って異能管理局と警察に特訓をしていた。

 まあ、俺本体は普通に学校生活を満喫して楽しくライトノベルを読み漁ってる訳なのだが。それはおいておこう。

 その特訓している異能管理局と警察たちの間で必殺技作りってのが流行したんだ。

 正確に言えば俺が教えている戦闘技術に名前を付け始めたのだけど、まあ必殺技作りっていったも問題はないやろ(暴論)。


 例えば片手剣を使って、敵の攻撃を受け止めてから、敢えて片手剣を振り払ってから敵に投げつける、当たれば普通に致命傷、避けられても懐に隠し持ったナイフで奇襲をかける。

 知らないと対処出来ない初見殺しのこの技を、投擲の奇襲と呼んだり。

 剣に魔力を込めることで剣の長さを長く出来る。この技を魔力剣と呼び、この魔力剣を剣を振って敵に当てる瞬間に行うことで、リーチを伸ばして敵の虚をつかせ、致命傷を与える高等技術を幻想剣と呼んだり。

 敵の攻撃を敢えて自分の身に受けて、敵に致命傷を与える、自滅覚悟の技、もはや技なのかって思いはあるが、これを自滅術と呼んだり。

 まあ、俺が教えた技術に次々と名前を付けて行く訳だ。しかも中二病チックに。


 そんでもって、弟子達はこの技を何をとち狂ったのか、全部書き出して大きな紙にコピーして、技を難易度順に並べて、この技が出来たら、1級とか2級とか3級だとか階級を付け始めた。

 面白そうだから好きにさせてるが、それを見てると、俺も自分で技に名前を付けたくなってきた訳だ。

 でも、俺の我流武術の内容ほぼ全てに技の名前が付けられてしまっていた。


 じゃあ?どうするかとなったらば、超絶簡単。


 自分で新しく技を作ってそれに名前をつければいい。


 という訳で技を作るのだが、技という名前だと何となく味気無さと言うか、中二病ニズムが足りない気がしたので、必殺技と呼ぶことにした。

 これで俺の中二病ニズムも完璧だ。

 100点満点だな。


 で、この中二病ニズムに従って俺は必殺技を作る訳だ。

 作って作って、非常に楽しく作りまくって、気がついたら2カ月たって立って訳だ。

 何となくそれを今こうして日記に書いてるわけ。


 以上

 終わり。


 え?

 日記が短くないかって、俺もそう思うけど、俺はまだまだ必殺技を作らなければならないのでね。しょうがないって奴だ。

 この日記に俺の作った必殺技を書いてもいいが、数が多すぎて書いてたら馬鹿程時間がかかるからやめておく。

 ただまあ、せっかくだし俺の作った必殺技の中で使い勝手が良さそうなの3つ紹介しようか。


 一つ目は・【闇装纏・ダークネス】

 これは、俺の体に闇を覆うってのの最終形態。

 ひたすらに凝縮させた俺の魔石を核として、大量の闇がよくあるライダーもののヒーロースーツ的なのとカッコいいロボットを足して2で割ったような感じの装備を展開する必殺技だ。

 必殺技って必ず殺す技と書いて必殺技やん。これ必ず殺す技じゃなくねっている無粋なツッコミは無しだ。

 因みにこの形態をダークネス形態と呼んでる。

 一応、俺が普段使っている闇闇モヤモヤの10倍以上の防御力と、核(魔石)の中に貯められている魔力もとい闇を自由に操られるので、簡単に大量の闇を生み出して攻撃をすることが出来るという明確な利点もある。

 後はカッコよくて禍々しい形態なので、敵が何もしてなくても委縮するとかかな?

 

 二つ目は闇魔法・【闇夜之狂乱場】

 これは俺の闇を俺の半径100メートル以内に散布しまくって、全てを俺の闇で染めて塗りつぶし、俺が最強になれる環境を生み出す魔法だ。

 使用する魔力は俺の半径100メートル程度だったら俺の全魔力程度あれば充分に事足りてしまう。

 つまり、影分身を適当に一体だして使えるので、実質ノーリスクで連発出来る訳だ。

 この空間内にいるだけで、俺みたいな属性が闇の存在じゃない限りは気分が悪くなって上手に魔法を発動できなくなったり、動きが水の中で何かに掴まれているような感じがして上手く動けなくなったりと、まあ、とにかく阻害がヤバい。

 ほんでもって逆に俺みたいな属性が闇に偏っている存在は気分も良くなって体の調子も良くなって、魔法の発動もしやすくなってと、簡単に言えば敵に対してはオールデバフ、味方に対してオールバフって感じだ。

 普通にむちゃくちゃ強い。

 後は結構この必殺技は応用が聞いて、散布する闇に例えば相手を発狂させたいという強い意思を込めたら、それだけで相手は発狂をしてしまう。

 相手を怠惰にさせたいという強い意思を込めたら相手は怠惰になって動かなくなる。

 相手をそのまま殺す勢いの闇に飲み込ませてやるという強い意志を込めればこの必殺技を発動した時点で、闇に飲み込まれて何もしていなくてもそのまま死んでしまう。

 まあ、応用性高いよねって訳だ。


 特に怠惰の意思を使えば無傷制圧がかなり簡単に出来るので結構重宝出来そうな予感がある。


 そして最後の必殺技は、文字通りの必殺技。

 使ったら最後相手を必ず殺す技だ。

 必殺技の名前は【死神の衰弱死】

 これは対象1名の体の一部、具体的には髪の毛なんかと俺の全魔力×100個分の魔力を消費して対象を絶対に殺すまで離れずに生命エネルギーを奪う禍々しい化け物もとい死神を産みだす魔法?だ。

 因みにこの死神は一度生み出したら永続的に存在するんで、この魔法?を使うのに必要なコストは0です。

 さっき全魔力×100倍いるとか馬鹿なこと書いてあったけど、真っ赤な嘘ってことです。

 必要なのは対象の髪の毛なんかの体の一部のみ、超絶簡単お手軽に使える必殺技です。

 まあ、必殺技なんてカッコよく言ってるけど、極論を言えば生み出した眷属に命令を下しているだけなんだけど。

 まあ、必殺技って言った方がカッコイイからいっか。

 でだ、この必殺技は何が最も恐ろしいかというと、まずは今の所は殺傷率が100%ということだ。なんたって必ず殺す技だからな。

 この必殺技を発動したら最後、俺は一応任意で止めることが出来るが、俺以外誰も止められない、物理攻撃無効・魔法攻撃は光属性や神聖属性以外全て無効、ただひたすらに対象者に付きまとい、防ぐことの不可能な生命エネルギーを吸い取るという害悪極まりない技を文字通り対象者が死ぬまで放ってくるのだ。

 まあ、弱いわけがないよねって話だ。

 そんでもってそれは100%の致死率を持つわなって話だ。


 更にこの技には面白い要素があって、対象者が犯した罪の重さによって苦しめ方が違うんだ。

 対象者の罪が軽い場合(こんな恐ろしい必殺技を試しに使っていい相手なんで、まあ最低でも数人は殺してる屑だけど)、精々数日程度にかけてじわじわと生命エネルギーが吸い取られていって、死ぬ感じだ。

 だけど罪が重い相手、それこそ何十人と殺してテロ行為も行って、強姦強盗当たり前の吐き気を催す邪悪に対して使った時は恐ろしい速度で死ぬ一歩手前まで生命エネルギーを吸い取ったら、そのまま放置をしたのだ。

 もちろん、対象者は死ぬギリギリまで生命エネルギーを吸い取られているので死んではない、死んではないけどろくに動くことすら出来ずに地獄の苦しみを味わっている。

 そしてそのまま何もせずに衰弱死する一歩手前まで見守ってから一気に生命エネルギーを吸い取って殺す。

 この現象を見た時に、素直に怖すぎるだろって思いつつも、まあ、俺の眷属だしいっかって感じで放置している。

 因みに相手の体力を吸収すればするほどに強力になっていくんで、俺がこの眷属を使えば使う程にコイツは強くなっていく。


 といっても、使える技はせいぜい生命エネルギーをより素早く吸収するってのと、相手に分け与えるってくらいだけど。

 更に言えば生命エネルギーを分け与えるってのは適当に犯罪者切り刻んで使ったらこれでもかと苦しんでから傷がじわじわと治っていって、成功かと思ったら、そのままショック死。とてもじゃないけど、普通の人には使えないクソ仕様だった。


 まあ、強いからいいけどね。


 以上

 終わり。


 さて、死神を使って新しい必殺技でも考えていきますか。


――――――――――――


面白いと思って貰えたら嬉しいです。

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