10歳 5ヵ月 異能管理局と警察vs【異上魔上】 傍観者【世界最強】
2020年 8月〇日
ついに【異上魔上】との直接対決となった。
で、もう終わった。今日で終わった。速攻で終わった。
絶対に探す方が大変だった。死ぬほど大変だった。
これが、もう、マジで地獄レベルで大変だった。意味が分からないレベルで大変だった。マジでもう二度とやりたくないレベルだ。
大体【異上魔上】を探すまでにかかった時間が1か月程だ。
1か月、あれ?少なくねって感じるかもしれないが違う。
俺及び俺の分身が闇魔法を使った洗脳を利用しつつ、異能管理局と警察も必死の努力に様々な異能を使って何千人という体制で探しての1か月だ。
こう考えれば中々に長いと思う。というか異常だ。
ぶっちゃけ、普通の犯罪組織ならば1日どころか1時間もあれば探して犯罪組織を壊滅までいける。
そのレベルの人員だ。それなのに1か月もかかったんだ。この文章だけでその異常さが分かると思う。
一応、何回か本拠地を突き止めたってのはある。ただ突き止めても突き止めても、すぐにばれたのが、もぬけの殻になっている。
突き止めても突き止めても突き止めても。すぐにもぬけの殻になる。
余りにもそれが続くもんだから、スパイでもいるんじゃないかなって思って、俺が片っ端から洗脳をして、スパイがいないかどうか確かめたのだが、まあ、スパイなんていなかった。
そんで、異能管理局と警察の偉い人や強い人とで集まって話し合いをして、おそらく、【異上魔上】には未来を予測するような異能がある、もしくは危険察知の異能を持っているのではないかという結論に至るわけだ。
そうなってくると、これを捕まえるのは無理じゃねって話にもなるが、【異上魔上】は結構悪質な組織であり、こうしている間にも麻薬を広めたり、強姦殺人を行ったり、はたまた快楽殺人を行ったり、暗殺依頼を受けたり、まあ、ろくなことをしない。
だから早く潰したいわけだ。
それでも潰せない。
もう駄目だ。八方塞がりだってなっていた時に、俺に良いアイデアが思い浮かんだんだ。
そうだ、逃げ道を無くせばいいんだって。めちゃくちゃに脳筋な考え方だが、これが結構グッドアイデアだった。
まず前提条件として【異上魔上】には未来予知系統もしくは危険察知系統の異能を持っている人がいる。
だから居場所を突き止めてもすぐに逃げられる。
じゃあ、その逃げた先に俺の影分身がいればどうなる?異能管理局と警察がいれば?
そしてまた更に別の逃げようとした先に俺の影分身に異能管理局と警察がいる未来が見えれば、どれだけ頑張ってもどれだけ逃げても俺の影分身が異能管理局と警察はその場所に先回りして、絶対に捕まえる。
逃げるのを阻止する。
そうすればいいではないかと、まあ、めちゃくちゃに人手がいる脳筋な考え方だが、それしか思いつかなかった。
で、ある程度ここに【異上魔上】がいるという目星を付けたら、その付近の【異上魔上】という犯罪組織が逃げ込めそうなところを片っ端から俺の影分身と異能管理局と警察で埋めていく。
そうして包囲が完了したら、いざ突入。
当たり前だけどいない。
でも、【異上魔上】を壊滅させるためにすぐさまやみくもに【異上魔上】を探しに走る訳だ。
そうして、ある程度時間がたったら、おそらくこの付近に逃げ隠れる場所がないと判断した【異上魔上】が今いる町から逃げるのに足として使ったと思われる大型トラックを見つけたので運転手さん(一般人)をサクッと洗脳して逃げた先を特定して先回りさせる。
そんで、またひたすらに走って【異上魔上】を探す。
また逃げれそうな場所がないと判断したので足を探そうとするが、もちろん大型トラックが止まっている場所は俺の影分身か異能管理局と警察が見守っている。
そんでもって更に本部から増援を読んで、人海戦術で探して探して探しまくったら、見つかりました。
見つけた時は18人で一塊になって楽しそうに喋りながら歩いている大学のサークルの集まりって感じだった。
正直、何も知らなければ彼ら彼女らが凶悪な犯罪組織【異上魔上】だとは誰も思わないレベルで一切の違和感なく大学のサークルの集まりというのを演じていた。
でも俺の闇魔法・闇心鑑定は誤魔化せなかった、見た時はびっくりしたよ。
何処にでもいる学生が吐き気を催す邪悪って言葉が可愛いく見えるレベルでどす黒くよどんだ心を持っていたのだから。
ほんでもってその場で俺がキリリングゴーしても良かったが、せっかく異能管理局と警察とで協力関係を取っているので、速攻で連絡からの数分で到着。
あっという間に【異上魔上】を完全包囲して、そのままタコ殴りしました。
結論を言えば【異上魔上】を滅ぼすことが出来た。
因みに俺は傍観をしてただけで、マジで何もしてない。
状況というので言えば、異能管理局と警察vs【異上魔上】・傍観者【俺】って感じだ。
まあ、傍観者って言い方をしてるけど、何かあればすぐに異能管理局と警察の助っ人に回るから、正確に言えば異能管理局と警察と世界最強の俺vs【異上魔上】って感じだ。つまり【異上魔上】に救いは一切ないってことだな。
といっても、異能管理局と警察は俺のおかげでめちゃくちゃに強いからな。
特に件の化け物レベルで強い、氷姫と筋肉お化けの2人が出張ってたから、まあ一方的な蹂躙だったわ。
別に【異上魔上】が弱いって訳じゃない。
組員は全員異能力者か魔法使いで、異能も戦闘向きの力を持ってる者が多かった。
でも、俺の弟子たちの敵ではない。
俺の教えた人間を殺すため、人間を傷つける為だけに生み出されたような武術。
そして敵は吐き気を催す邪悪といって即死刑が入るような【異上魔上】まあ、死ぬわな。
俺、一人で傍観してたけど同情の余地などいらないレベルのクソ野郎だと知ってもなお可哀想やわって思うレベルで一方的な蹂躙をされてたわ。
まあ、俺にとってはどうでもいっか。
一番大切なのは、何だかんだで【異上魔上】という組織を全滅させることが出来たことと、それによって俺の10億円という報酬が振り込まれたことだ。
以上
終わり。
この莫大なお金の使い道はおいおい考えていくつもりだよ。多分。
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