10歳 2カ月 なんか知らんけど俺の我流武術を異能管理局に警察官が習ってんだけど?


 2020年 5月


 なんか知らんけど俺の我流武術を異能管理局に警察官が習うという、マジで意味の分からない事態となった。

 何故?こんなマジで意味の分からない事態になったかという、俺のせいで起こった日本の半グレ大量発生に関係すると言いたいが違う。

 マジで無関係だ。


 敢えてもう一度書こう。

 マジで無関係だ。


 なんなら今の所、日本の半グレ補導はそこそこ上手くいっているし、特に大きな問題も起きていない。

 日本の異能管理局と警察がしっかりと半グレ共を捕まえて補導して場合によって罰っしてと努力をしてくれたおかげでかなり半グレの数は減って来たし、周囲に流されてしまって半グレ化する人の数も大きく減っていった。

 異能管理局と警察はしっかりとした抑止力となりえるということは充分に証明された。

 おかげで日本の治安の良さというのも改善しつつある。


 まあ、半グレの件が無関係ってだけで、原因の元を正せば俺になるんだけど。俺が犯罪組織を壊滅させてしまったからって話になるのだが。まあおいおい説明をしていく。


 という訳で何故という話になれば、答えは凄く簡単である。


 海外である。

 日本ではなく海外が原因なのだ。


 日本の治安は良くなった。


 だけど海外はどうだ?

 正直に言おう、最近、海外の治安というのが少し不穏な雰囲気になっているのだ。

 

 魔法が出現した当初は魔法という超常現象の出現というのに混乱が起きて、その解決の為に紛争等が一時中断したので、むしろ世界は平和になったくらいと言われてるし、異能が出現した時も同様の感じが起きて世界は少し平和になった。

 しかしながら今は違う。

 魔法は日常となった。

 異能は当たり前となった。


 ほとんどの人が魔法を悪用出来る程の使えないし、異能もほとんどの異能が没異能でろくに使えない。

 それでも一定数は魔法使いという存在に強い異能力者はいる。


 そいつらが中心となって海外で大規模な犯罪組織を作っているのだ。魔法や異能は使いようによっては恐ろしく犯罪向きなのがあるしな。納得はいく。

 そして、そんな海外に拠点を置く犯罪組織は最近、日本に目を付けたって訳だ。

 俺が犯罪組織を壊滅させた結果、日本という国の麻薬含む様々な裏取引の事業のパイが手付かずで残っているのだ。

 海外の犯罪組織はまるで薄汚いハイエナのようにそのパイを喰らいに来たって感じだ。


 だから、日本のパイを貪りに来た、海外からの犯罪組織を壊滅させる為に、日本を守る為に我が国は強さを求めたって訳だ。

 極論を言えば俺が一人で解決しようと思えば、時間はかかるだろうが、多分出来る気はする。

 だけどそれでは駄目だ。

 抑止力を一人に依存させるのではなく、異能管理局に警察という組織に依存させなければならない。


 という訳で具体的に異能管理局に警察をどう強くしたのかって話で俺の我流武術を異能管理局に警察官が習うってのに戻るのだ。


 自慢ではないが俺の我流武術は恐ろしく極めきっている。


 殺すということに特化してる、そこそこにおっかない武術ではあるが、言い方を変えれば戦闘に果てしなく特化している武術である。

 おそらく武術の才能に溢れまくっている俺が何千回、何万回と死ぬような戦いの果てに生み出した武術だ。

 弱いわけがないし、今の時代を考えれば生まれることのないと断言できる世界最強の武術だ。


 そんな武術を異能管理局に警察の戦力アップの為に俺が教える。

 なるほど凄く理には適っている。


 え?

 何で教えることになったというか、俺がそんな武術を使えるってのがバレたのかって?


 それは鑑定だ。


 いや、何を言ってんだよって思うが、そのまんまである。


 異能【ラノベ的鑑定】

 異能管理局に勤めているとある職員の異能であり、能力はその人物のステータスをライトノベルっぽい感じで鑑定できるスキルだ。

 デメリットとして、ラノベに登場しそうなラノベ的な存在じゃないと鑑定が出来ないという効果がある。


 で、もちろん俺はそのラノベ的な存在に当てはまったという訳で、偶々異能管理局にいる金髪のお姉ちゃんと模擬戦闘をして行ったら鑑定されて俺の異能【影分身】のことと、俺の武術のことが発覚。

 ついでに、俺を鑑定した異能管理局の職員さんも余りの俺の狂ってるステータスに失禁。


 何というか笑えるレベルで混沌とした状況の中、慌てて緊急会議。

 

 俺が一応洗脳?している異能管理局の長に件の【ラノベ的鑑定】持ちの異能力者さんに警察の偉い人だかエロい人と、国の政治家だが、偉い人だがエロい人だが。よく分からないがオッサン10名くらいに囲まれながら、オッサンフィーバー状態でHANASIAIをする訳だ。


 全員頭はしっかりと回る&愚者ではなかったようで、俺が規格外の存在であり、不可侵略の存在であり、世界最強の存在であり、やろうと思えばこの国を崩壊させる程度の力を持っているので、かなり腰が低かったです。

 10歳にして国の偉い人?から敬語を使われるって、いやはや、俺の人生凄いな。

 

 で、話を戻そう。

 俺のステータスの中にあった、【戦闘特化型我流武術・極】というのと異能【影分身】を見た、偉い人が部下たちの教育をしてくれないかと俺に頼み込んで来た訳だ。

 数億円という馬鹿だろってレベルの報酬を提示された俺はそれを喜んで承諾。

 そしたら、他の偉い人達も、じゃあ、私の部下も、私の部下もってなってって気が付いたら異能管理局に警察の荒仕事担当の部署ほぼ全員に俺の我流武術を教えることになってたわけです。


 といってもまだ教え始めて一か月も立ってない、それこそ数週間程度だ。

 でも、中には俺に匹敵するかそれ以上の才能に溢れている化け物がいたりして、結構教えてて楽しい上に、俺の訓練にもなっている。

 因みに俺の姿を晒すわけにはいかないので、闇で全身を覆って身長も闇で補強してる、全身闇の靄で覆われているなんかヤベエ奴って感じで教えている。

 一瞬、ラノベあるあるの部下たちがいきなり指導官としてきた人に反抗するを想像したけど、全員闇の靄で覆われてる&お偉いさんが敬語を使ってるような化け物が来たのだ。皆従順でしたよ。


 それは誰も怖くて反乱なんてしないわな。


 まあ、これからもボチボチ影分身を使って俺の我流武術を教えていきますよ。


 報酬も貰ってるしね。

 いやマジで報酬貰い過ぎなくらい貰えた。全部で21億円も貰えた。

 馬鹿の金額だろ。

 もはや何に使うんだよって感じだ。

 まあ、お金はあって困るもんじゃないし、せっかくなんでライトノベルを片っ端から買ったり高いフィギュアを買ったり、一切の加減なしてお金を使いまくってます。

 因みに全部アイテムボックスにポイしてます。

 偶に気が向いたらフィギュアは取り出して鑑賞してる。

 結構見てて楽しいです。


 以上

 終わり。



―――――――――――――――


次回・気になる主人公のステータスを紹介するよ。お楽しみに。


補足説明

・半グレ共はあくまで犯罪組織が壊滅したことによって、軽いお祭り騒ぎのような感じで暴れていただけです。

 異能管理局と警察によって仲間がドンドンと捕まっていくのを見て、怖くなって大体が逃げ出してますし、結構簡単に空中解散したり、内輪揉めで解散してます。

 なのでそこまで苦労はなく、制圧&更生は達成できそうな感じです。


 ただ、その次に大きな問題として、犯罪組織が壊滅したことによって生まれた日本の裏市場という大きなパイの問題です。

 この大きなパイを食い荒らそうとする、海外からの犯罪組織が日本の不法入国してる形です。

 で、今度は異能管理局と警察がそれをどうにかする為に戦力増強を考える。

 その時、偶々、最強の力を持ってる主人公が戦力増強に使えそうなとんでもないレベルの武術を生み出してるということを知る。

 ついでに影分身も出来ると知る。


 最初は流石に頼むのはアレだなって思ってた偉い人だったが、とある別の偉い人が、お金を払って正式に依頼をすれば受けてくれそうだし。ワンちゃん交流を深められるんじゃねって感じで頼みこむ。

 承諾される。

 一人がいったら皆いけるの心理で、皆頼みだす。

 承諾される。

 あれよあれよと、主人公が異能管理局と警察の戦闘部隊ほぼ全員に武術を教えることになってた。

 でも主人公はお金を貰えてハッピー。

 偉い人は、なんか既に世界最強の力を持ってる単体でもヤベエ奴が影分身して数百体に増殖する悪夢みたいな事実を知ったから、少しでも、もしもあの化け物が敵に回った時に対処出来るように、化け物から武術習って戦力増強させよって感じで、なんか割と上手くいってるからラッキーって感じです。


 まあ、とどのつまりどういうことかというと。


 今回、主人公は日記で自分の武術を異能管理局と警察に教えているのは海外から来るであろう犯罪組織を壊滅させるための戦力増強ってとらえていますし。そう聞かされています。

 でも実際の所は、偉い人が影分身とかいう意味の分からない異能を授かってる主人公というとんでもない化け物がこちらに牙を向いた時に少しでも対処出来るように戦闘技術を主人公から教えて貰って戦力増強させようって感じです。


 だって、極論を言えば、海外からくる犯罪組織いっても、拳銃という凄く便利な道具があるので戦闘技術は確かに大事だけど、主人公の人を殺すことに特化した武術はそこまで要らないんですよ。

 いやまあ、一般市民が巻き込まれそうだったり、場所が市街地だったりで拳銃の発砲許可が下りないって状況ならば主人公の武術は大いに役に立ちますが、それでもやっぱり拳銃は強いです。

 ほとんどの魔法使いに異能力者は拳銃で心臓なり脳を撃ち抜かれたら死にます。


 ただ、主人公とかいう人間の皮を被った化け物は闇纏いとかいって闇を纏って拳銃を無効化にするので、戦闘技術を鍛えるしかないやんって話なんです。


 つまり、大体主人公が悪いってことです。


 以上。補足説明終わり。


――――――――――――――


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