10歳 犯罪組織掃討
2020年 3月〇日
早いもので俺も10歳となった。
今まで年齢が1桁だったのに2桁になったのだ。何というか軽い感動のようなものを感じる。
といっても精神年齢という面で見れば確実に10歳ではないと思うけどね、影分身使いまくって普通の10歳児の何倍、いや何十倍、下手したら百倍にも及ぶ程の時間を生きている、いや正確に言えばそれだけの経験を持っている例外の存在だけどね。
だからどうしたという話になれば、まあ、だからどうしたで終わる話だけど。
所詮は俺が10歳になっただけ、10歳を迎えるというのはある意味で誰もが迎える物だし、特別と言えば特別ではあるが、別にそこまで特別って訳でもない。
話が序盤から少しおかしな方向に脱線したな。
さて、話を戻すというのはおかしいな、書きたい思っていたことについて書いていこう。
俺はこの1か月で犯罪組織を片っ端から潰していった。
具体的にはヤミちゃん100体程大放出した上で闇で全身を覆わせて姿形の分からない俺の分身200体を全国に散らばらせて掃討作戦を行ったて感じだ。
移動はアイテムボックスの応用でどうとでもなるし、ヤミちゃんは文字通り闇で出来ているので窓のかなり小さな隙間を移動することや、影に潜っての移動など、基本的にどこにでも行ける。
火の中水の中という言葉があるか、闇で出来ている闇ちゃんにはそれらも無効化できるしね。
そう思うと、やっぱりヤミちゃんは強いわ~~~~~。
まあ、いいや。
そのヤミちゃんのおかげでどんな厳重な組織だろうと簡単に侵入が可能となる、組織の場所の知り方は、適当に組員の一人でもこちらで捕らえることが出来れば俺の影分身が闇を使って洗脳すれば、何でもゲロっちゃう便利な駒と出来上がりっと。
そんで犯罪組織を壊滅させた後に首領を洗脳してしまえば、協力している犯罪組織やら敵対している犯罪組織やら、諸々の重要そうな情報を全部ゲロゲロしてくる。
ゲロゲロしてくれたら、後はヤミちゃんが犯罪組織に侵入、アイテムボックスの応用で影分身の俺が出る。
壊滅させる、洗脳させてゲロさせる。ヤミちゃんがって永久ループだ。
この画期的過ぎる程の手法で、千を超える犯罪組織を壊滅させた。
中には数人しか活動していない小さな組織から、何千人という大規模な組織まで壊滅させれたわけだ。
俺は頑張ったわ。結構楽しかったし。今までは俺の影分身やらヤミちゃんにダークネスドラゴン等にしか魔法をぶっ放すことが出来なかったが、それを犯罪組織に思う存分にぷっぱなすことが出来て幸せでした。
中々に思考がサイコパスってるような気がしなくもないが、まあ、うん。一般人には危害を加えてないしいいや。
え?
後処理はどうしたかって?
それはもちろん。異能管理局と国に丸投げだよ。
俺のせいでめちゃくちゃに大変らしいけど、組織的な犯罪は大幅に減少したらしいから、まあ。許してください。
当たり前だけの俺の名前は異能管理局の長というコネを使って全部隠蔽させてる、表向きは異能管理局の長のとある一人の部下が今回の犯罪組織掃討を行ってるって形となっている。
そんで秘密保持の観点から絶対に姿も名前も明かさない的な設定をつけてね。
まあ、実際は部下じゃなくて、10歳の子供な上に自分を洗脳したやべえ奴だけどね。
それは誰も知らない秘密な訳だし、どうでもいいか。
こっからが本題だ。
件の凶毒を逃げ出させた犯罪組織【異上魔上】、この組織の情報がほんの少しだけ手に入った。
内容としては【異上魔上】のメンバーは11人しかいないらしい。
【異上魔上】のメンバーは全員かなり強力な異能持ちか、異能を持ったうえで高レベルの魔法もつかる俺みたいなハイブリッド型のみらしい。
【異上魔上】には恐ろしく豊富な資金があるらしい。
以上これだけだ。
ひたすらに大量の犯罪組織を壊滅させて、そのトップを洗脳させて情報を集めさせてこの3つの情報しか手に入らなかった。
【異上魔上】、俺の想像以上にヤバい組織なのかも知れない。
だからといって、はいそうですかと諦めるわけにはいかない。
何とかして【異上魔上】を壊滅させて、啓示の内容を変えなければ。
この国がレジスタンスによって騒乱に渦に陥れられる前に、平和で治安の良い、今の日本を守る為に。
で、今日も今日とて、俺はヤミちゃんと影分身を使って犯罪組織を壊滅させていってる訳だ。
最近は犯罪組織を壊滅させ過ぎたせいで【侵略の死神】という中二病的な二つ名を付けられるし、その犯罪組織も警戒して全然情報が集まらなくなってきたし、いや、もしかしたら、ほとんどの犯罪組織を潰したのかもしれないけど。
後は本当に目ざとい組織は速攻で拠点を変えて、情報をアップデートさせて、俺に見つからないように異能やら魔法を駆使したりもするし。
正直、結構ピンチかな。
出来ることが減って来た。
まあ、でもしょうがない。世の中、そう簡単に上手くいく訳がないしね。
少しでもより多くの犯罪組織を潰していって、最悪だが【異上魔上】を潰せなくても、凶毒が英雄となってこの国に反逆するという最悪の未来を防げればそれでいい。
さて、俺は頑張りますよ。
因みに犯罪組織を掃討させてるので、訓練の方がさぼり気味だ。
だから能力はそんなに伸びていないと思ったのだが、なんか、魔力の最大値がめちゃくちゃに伸びた。具体的には1.5倍くらい伸びた。
意味が分からない。
まあ、強くなるのは悪いことじゃないけど、ちょっと魔力の最大値大きくなり過ぎじゃね?
後は、純粋に戦闘技術が上がった。犯罪組織を潰す過程で色んな異能力者と殺し合いをすることが出来たので、その経験が面白いように俺を成長させてくれた。
後は今まで試してなかった色んな魔法を犯罪組織を使って試していったから、その結果をもとに更に魔法を改良したりして、使える魔法の幅も非常に増えた。
また俺は強くなったわ。もう既に最強と言っていい程の力を持ってるのに、更に最強になるとはね。いやはやいやはや嬉しい限りだわ。
本当にマジでありがたい話ですな。。
因みに体力の方はそこまで変わってない。
影分身出来る数も少しだけ増えた程度だ。正味誤差だな。
以上
終わり。
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そろそろ外伝を書いたら面白そうやな。
つか主人公、何気にめちゃくちゃやってるなって思うわ。
犯罪者に人権はねえとか言って結構虐殺しちゃってますからね。
倫理観がぶっ飛んでますよ。
え?中にはそこまで犯罪を犯してなかったり、無実だったりする人いないのか?
まあ、いなくはないですけど。流石の主人公も理性があったので、新しく闇魔法・闇心確認というその人の心の闇を見る魔法を作って、心が闇にまみれてない人は殺してませんよ。
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面白いと思っていただけたら星やハートを頂けると嬉しい限りです。
この作品において始めてレビューを頂きました。ありがとうございます。
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