コンクリートの雨粒

ももいくれあ

第1話

滴る雨音に導かれて、今日の今日までやってきた。

ようやく晴れた、隙間をぬって、

ぐるっとまわって、ジャンプした。

心地良かった。

シアワセだった。

そんな気分が押し寄せて来て、

ざぁーと流されてしまった。

ずいぶんとーくに来たのね。って、

ワタシはワタシに呟いた。

はっとして、巻き戻してみた。

通って来た道筋が、あっという間に見えなくなっていた。

どこ?

ここは。

ねぇ。

だれ?

雨音がココロに染み渡った。

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コンクリートの雨粒 ももいくれあ @Kureamomoi

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