　　　　【同日 11時45分渚輪ニュータウンダイワ中華街】

礼音「新入りくん、倒れているゾンビには一応注意するのだぞ」

　　「注意ですか？」

礼音「ああ。死んでいるように見えて、活動を一時停止しているだけの奴もいるからな」

　　「なるほど。活動停止個体なんてあるんですね。てっきり、以前にでもポートラルが殺してきたゾンビかと思ってましたよ」

礼音「無論、転がってるゾンビの殆どは私たちの討伐個体で間違いない」

　　「冗談のつもりだったんですが……凄まじいですね……」

アド「およよ？　なんだぁー新入りくん、お姉さんたちの武勇伝に惚れちゃった？」

　　「いや、別に惚れてない」

アド「いいぞ新入りくん、惚れてくれて。お姉さんはその辺り寛容ぞ？」

　　「……」

栗子「おい！　看板の陰にゾンビが数体いんぞ！　気をつけろ！」

■■─────────バトル────────■■

アド「ふぅ、今日はやけにゾンビちゃんが多くないかにゃ？」

礼音「申し辛いが樽神名くん、　おそらく君の歌が原因だと思うが」

アド「マジでか！？」

礼音「些かというか、今日の君はいつにも増してテンションが高いぞ……」

アド「ぬぬぬ、アヤネルが言うならそうなのだろう。うし、自重する。超自重する！」

礼音「そうしてくれると、助かるよ……」

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