Hellpme!地獄に落ちた俺は何故か勇者達を倒すはめに
いっちー
第1話 地獄に落ちちゃった
なんだここ...俺は目覚めると真っ暗な場所にいた。自宅のベッドの上かとも思ったが床が硬いしゴツゴツしてる。ゆっくりと立ち上がり周りを見渡すが真っ暗で何も見えない。これは夢の中なのだろうか?真っ暗な世界を彷徨う夢なんて嫌なんだが...。とりあえず歩いてみるかと前に進み出す、すると歩いてすぐ何か硬いものにぶつかってしまった。
「いって!」
頭をぶつけてしまった俺は額に手を当てもう片方の手でぶつかった場所を探る。
ただの壁だ。行き止まりだと思い反対方向に体を向けた時どこからか声がした。
「お、ようやくめざめたのか?」
「ん?誰だ、どこにいる」
「ここじゃここー」
声がするのはさっきの壁の方だ、俺が後ずさりするとパッと光が降り注いだ。
「うわっ」
俺はその眩しさに目を細めるとまた声がする。
「うえじゃうえ」
「上ぇ?」
俺が上を見上げると目の前には10mはあろうかという壁がありどうやらその上から声がする。いやちょっと待て、よくみるとこれはでかい椅子だ、はるか上に誰か座っているっぽい。
「誰か知らんが全く見えん!」
「おーおー、すまんのぉちょっとまっとれ」
すると目の前にある椅子からウィーーンと音がして下がってきた。
「これでみえるじゃろ?」
「な、...」
目の前に現れたやつは頭からツノ?みたいなのが2本生えてて口からはちょっと牙みたいなのが出てる。体はボンキュッボンだ、面積が少ない黒いビキニアーマーみたいなのを着ている。足を組みながら椅子に肘をついてこっちを見つめるその目は鋭くこちらを見下しているような冷酷な感じを受ける。ツノもあるし牙もあるけど顔は可愛いくてどっかのアイドルグループにでもいそうだ。その姿形にびっくりしていたのだがちょうど俺の目線に足を組んだ隙間から中が見えそうなので凝視してしまう。
「おい!どこをみちょるんじゃ!」
「ひい!すいません!」
まったくこれだからにんげんというやつは...とか言いながら椅子が足が着く1番下まで下がってきた。
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