第14話 翌朝

 翌朝、目が覚める。

 ベッドには全裸の俺、そしてその隣には、同じく全裸で布団にくるまり幸せそうな顔をして寝ている奏の姿があった。

 谷間が丸見えである。


「ヤッてしまった」


 両手で顔を抑え、ひどく赤面する俺。

 枕元にコンドームをい置いただけなのに、まさかここまで発展するとは。

 まぁ、望んでいたことだけど。

 にしても凄かった。あのたわわな肉厚。そして表情と声。思い出しただけで立ち上がってくる。


「あれ、零二くんもう起きてたの?」


 顔をうずくていると、横から声が聞こえる。


「おはよう」


「ん、おはよ~」


 寝返りをうち、重力に逆らえない胸を少しろりゅつさせながら目を擦る奏。

 クソエロい。


「お腹空いたよぉ~」


「朝飯、いつもみたいに用意されてるんじゃないか」


「なら、食べ行こ~」


 と、起き上がる。

 その拍子に脱げる布団、そして露わになる白くハリのある奏の体。


「ちょ、隠せ!」


 途端、布団をかぶせ直す。

 昨日見たはずなのに、こう見直すとなんか恥ずかしくなる。


「あ、そうだった」


 自分がどんな姿をしてるかに気付くと、ボッと顔を赤くして布団を被る奏。


「明るいと流石に恥ずかしいね」


 赤くなった頬を指で搔きながらはにかむ。


「それはそうだろ…………」


「でも、零二くんなら見られても大丈夫だな」


「そ、そうか」


「だって、もう恋人だもん」


 そう言いながら、肩に頭を乗っけてくる奏。


「だな…………」


 昨日、あの瞬間から俺達は恋人になった。その数十秒後にはもう体を重ねていた。

 ずっと我慢していたことだ。奏は俺と付き合うことを、俺もこの天然をどうにかして平均的なJKくらいの知識を付けたうえで付き合う事を。


「それにさ」


 と、奏は枕元にある破れているゴムの袋を持ち、


「シちゃったんだね…………」


 じんわりと頬を赤く染めながら呟く。

 その表情、今すぐ押し倒したくなるからやめてほしい。

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