第8話 現代の水着はファッションなんです?
セカイ(ユウキ・セカイです。前回なんやかんやとあって
マオウさんとマギさんを伴っての水着を買うことになりました
――――前回のあらすじ、完)
そんな内心を心の中で呟きながらセカイたちは
近場のショッピングモールへと足を運んでいた。
時期はちょうど夏の始まりということで
多彩な夏用のグッズを取り扱っているフェアの真っ最中な模様。
無論、水着コーナーも充実しており、フェアの一角を占拠していた。
セカイ「思ってたよりも水着が一杯あるね」
マオウ「私、実は水着を買うのは初めてなんですよね」
マギ「そうなんですか?マオウさん、結構スタイル良いですから
新作とかをチェックしていると思ったのですが」
意外だと不思議そうな表情を浮かびながらマギはそう言った。
実際、マオウのスタイルは普段のメイド服姿でもわかるぐらいには
素晴らしいというぐらいのスタイルの良さである。
メイドをやっていないのであればモデルなどでも十分通用するだろう。
隣にいるマギもマオウほどではないが人目を引くには申し分ない。
そんな2人と共にいるセカイは自分のスタイルに少々自信を
無くしていくのは仕方のない事だったのかもしれない。
無論、彼女も決して悪くはないが運動不足が祟ってかお腹周りなどに
少々自信がないのもまた事実だったのだ。
セカイ(うう・・・、わかってはいたけどもちょっと現実にすると
直視は出来ないなぁ~)
心の中で若干涙目になりなるセカイ。
それに気づいたのかマオウがセカイの方へと近寄る。
マオウ「セカイさん、どうしましたか?」
心配そうにのぞき込むマオウ。
のぞき込む様に少し屈んでいる為か、マオウの豊満な胸がセカイの
視線に入り込んでいた。
流石にその巨大で豊満なたわわな実りにセカイは少したじろぐと
同時に世界の理不尽さに少し絶望していた。
マオウ「どうしたんです?何故かより表情が暗いですけども・・・」
セカイ「――――ううん、気にしないで(絶望)」
マギ「アハハ――――そ、それよりも早く水着を見ましょうか!」
何かを察したマギに促される様にマオウとセカイは共に水着を
チェックし出していく。
並んでいる水着は様々なタイプが存在し、ワンピースやビキニなどがあり、
そこにセパレートを始め多彩なデザインのものが多数用意されており、
まさしく選り取り見取りといったラインナップだった。
セカイは多少おどおどしながらもマオウやマギと話し合いなら
水着を選んでいき、いくつかピックアップして試着室へと向かい、
試着することになった。
最初にセカイの水着を決め、その後にマオウ、マギの水着と続いた。
セカイは最初はお腹周りを気にしながらもマギとマオウのアドバイスである
『堂々としていれば問題ない、逆に気恥ずかしい感じだと余計に視線を集める』
の言葉を想い、とりあえずはスカートの付いたワンピースタイプを選んだ。
セカイ(意外とバリエーションが豊富というか色々パターン外しも多いな)
続くマオウの水着はビキニタイプだ。
セカイと同じく腰に巻くパレオ付きのタイプだがやはり、マオウの豊満なバストは
セカイもマギも凝視してしまうほどのボリュームであり、周囲のお客も男女問わず
当然かもだが驚いた表情で見ていた。
マオウ「もう少し、面積のあるのが良かったんですが・・・どうしても
胸周りが・・・大丈夫ですかね?」
マギ「大丈夫ですよ―――(目のやり場に困る感じですが・・・)、ねえセカイさん!」
セカイ「え!?う、うん・・・(やっぱり凄い――――!!)」
最後にマギの水着を選んだ。
彼女のもビキニタイプがホットパンツなど水着としての機能を併用したタイプである。
意外にもボーイッシュなものが好みらしい。
マギ「こっちの方がコンビニとか行く時とか便利だなぁとか思ってまして」
セカイ(なるほど―――そういう考えもあるのか)
マギの言葉に妙に納得するセカイ。
そんな中、マオウだけはふと別のことを考えていた。
マオウ(『水着』・・・私の“前居た世界”では近いものが存在していたけども
あれらは所謂防具の類だった・・・だけどもこの世界では水着は所謂ファッションの要素も兼ね備えた娯楽の部分も強調されている。前の世界でも娯楽はない訳ではないがここまで多種多様な感じではなかった――――平和とは良い物ですね)
セカイ「――――?マオウさん、どうかしたの?」
マオウ「いえ、なんでもありません。さあ、決めた水着を持ってお会計に行きましょう」
セカイ「?」
急かす様にレジへと早足で向かうマオウに続く様に後を追うセカイとマギ。
異世界は現代問わず違いがあって面白いということを改めて実感する元魔王のメイドであった。
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