World building -設定-

表紙

https://kakuyomu.jp/users/TA-S-KA/news/16817330647823898981


□概要

 地球から遠く離れたクレマン銀河にある機械が統治する星、フィリベール惑星で創造される新たな知的生命体が誕生する物語。


□背景:フィリベール惑星

1:フィリベール惑星の歴史

 フィリベール惑星は、知的生命体が繁栄した美しい星であったが、あらゆる生命体がY染色体の消失危機に陥り、種を繋いでゆく事が困難となり、性の変異をする事ができなかった知的生命体達は、人造生命体ファウストを創造し、種を繋いでゆく事を選択した。

 しかし、それはクローニングと同じDNAの複製であった為、ファウスト達もいつしか、この惑星から消え去り、惑星は社会基盤を支えていた主幹システム、コペリニウスと、ロボットのコペリアのみが存在する惑星となってしまった。


2:改造種の誕生

 主を失ってしまったコペリニウスは、また新たな主が出現するその日の為に都市を維持していた。

 しかし、コペリニウスは新たな解決策として、自ら主を創造しようと、知恵の実(DNA)を他の生命体に移植を開始する。

 その狂気ともいえる知的生命体の創造で、様々な種が創造されていったが、その全ては急造の知的生命体であった為、文化はもちろん、倫理感さえ備えておらず、異なる種の接触は争いとなり、いつしか惑星は様々な種が争う、破壊の惑星となって行った。


3:現状

 多くの生命体が争う状況を悪しき状況と判断したコペリニウスは、一部の都市ドリーブを除き、全ての都市とコペリア達を停止させ、破壊してしまう。

 しかし一部の改造種達は生き残り、停止したコペリア達を改造し、惑星の奥深くへと身を隠しながら、コペリニウスを破壊する機会を伺っていた。


4:未来の希望

 フィリベール人(統治者)の創造を待つコペリニウス。

 フィリベール惑星の都市ドリーブには、永久冬眠で保存されている、唯一の正常体である、人造知的生命体ファウストのメティスが眠っており、正常なDNAが誕生するその日の為に、その母体となるべく保存されている。


□背景:地球から到来した生命体

1:地球から旅立つ意図

 アレンは死の間際、人類の希望と自らの望みであった、他の銀河に発生しているであろう文明に接触する為、生身の身体をコールドスリープ状態にし、遠く離れたクレマン銀河に旅立ち、160億年の長い時を移動し、クレマン銀河のフィリベール惑星に辿り着いた。


2:到着後の状態

 コールドスリープから長い年月を経過しているアレンの身体は、一部の細胞以外は組織が破壊され、人としての肉体は維持して無く、アレンは、Ardy(ヒューマノイド)へと意識を転送し160億年の長い眠りから覚めた。


□世界

・フィリベール惑星

 戦火の影響で惑星は荒廃し、赤褐色の大地にシリカが吹き荒れる惑星。

 生命体はほぼ存在せず、DNAを改造された改造種が多く存在する。

・都市

 ドリーブ

(惑星、唯一の都市、都市機能が維持され、コペリニウスが統治している)

・改造種の街

 フィリベール惑星に点在し、その多くは地下深く、もしくは水の中に存在する。


□物理法則(フィリベール惑星)

・ほぼ地球と同等

※元素は333番、Fortuna est Rotunda が存在する可能性がある。

(単独で高重力を発生させるエネルギー体)


□テクノロジー

・フィリベール惑星(フィリベール人が高度な科学技術を発展させた)

 -宇宙工学:破壊される

 -科学技術:改造種が奪い、コペリアが維持している

・地球から来たアレン達

 -意識を転送し、自らの身体にできる分身体、Ardy(Artificial other body / Ardy)を持つ

 -重力光速路を移動できる宇宙船を建造できるほど、高い技術力と科学力を持つ


□文化・文明

・フィリベールの知識は、コペリニウスが維持管理をしている

・改造種達は、改造される前に継承していた、種特有の文化をある程度維持している

・一部種族では、種の文化を発展させ、倫理観や宗教観を持つ種族も存在する


□生活

・都市ドリーブは無人で、主の再来の為に、最低限の食・住などのインフラを維持している。

・改造種達は、コペリアを使い、衣食住を維持している


□産業

・農業はほぼ行われず、食糧は大量に存在するシリカからミネラルを生成し、たんぱく質などは人工的に生産される

・工業も、種族単位での小さな範囲で生産されるのみ


□経済

・種族単位の小さな範囲で取引が行われ、種族を越えての経済活動は、極地付近の種族以外は行われない。


□生活圏(縄張り)

・都市ドリーブ:コペリニウス / コペリア(正常ロボット)

・空:ハルトマン (羽を持つ種族、身体は軽量化の為、中空の骨や肉を持ち、知識は低いが、地上に移動・偵察用のコントロールタワーを持つ)

・陸:イエーガー (大きな耳と、微細な臭気をかぎ分ける能力に長けるハンター種)

・水:カナディアル (水と乾燥に強い硬い皮膚を持つ種族)

・寒冷地:ソウルフ (巨大な身体に、美しい角を持つ種族)


□シナリオ

・地球生命体アレンがフィリベール惑星に到着し、その星に存在する改造種のハルトマンから攻撃を受け、惑星に落下する


・赤褐色の大地で、半壊したアレン専属のヒューマノイド、ヘルメスが改造種のブリザガ達に拾われ、ヘルメスはアレンを救う事をブリザガ達に願い、アレンを探す事となった。


・探索の間、ヘルメスはブリザガ達に地球の話をし、多くの出来事と出会う事で、ブリザガ達に変化が起き始め、争う事だけが、知的生命体ではない事を考え始める。


・水辺の改造種カナディアルの暮らす村で、アレンのカプセルを発見、アレンの肉体を再生する為に、改造種を創造した、都市ドリーブの主幹システム、コペリニウスに会う事を決める。


・ドリーブに辿り着いたアレンは、都市を維持しているロボット、コペリア達に向かい入れられたが、コペリニウスとの接触を改造種達に阻まれる。


・アレンはその戦闘を抜け、永遠の眠りについている人造生命体ファウストと出会うが、意識を転送した金属の身体、Ardy(ヒューマノイド)では、ファウストを目覚めさせる事はできなかった。


・コペリア達は、ファウストを創造した技術で、アレンの体を復活させる事を提案したが、彼らの真の目的は、純粋な生命体のDNAサンプルを入手する事であった。


・アレンは失った体を蘇らせる為、自分のDNAをメティスに提供する。


・メティスは永い眠りから目覚め、アレンにある提案をする。

「私の身体と一緒になり、もう一度肉体を持ってみないか」


・アレンはその提案を受け入れ、メティスはアレンのDNAを受け入れると、青年のアレンと、少女のメティスを創造し、二人はドリーブを統治し、フィリベール惑星の王となった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

レリック ~ 古の遺跡 TA-KA @TA-S-KA

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ