厨二病理系患者が真面目に考えた魔法の科学的原理

魔法とはなにか?

量産型なろう系を読んでいた厨二病は思った。


そんなことを考えるなんて馬鹿じゃないのか?


でも妄想は楽しいではないか。

昔の貴族共が残した負の遺産である哲学や数学は

つまりそういうことを体現している。


ということで今回は厨二病が考えた科学的な魔法の原理を

バージョンごとに分けて話したいと思う。


ver1

結論から言おう、ナノマシンだ。

ありふれすぎていてつまらないと思う。

空気中に大量にナノマシンを散布すれば魔法くらいできそうだ。


だがよく考えてみると、莫大なエネルギーや高度な情報処理はどうやって行う?

情報処理はこれからの技術発展を考えて除いたとしても、

莫大なエネルギーはどうやって手に入れる?

物質というものは少量でも莫大なエネルギーを保持することは、

こんな狂った文章を読んでいる諸君なら知っているはずだ。


核融合、核分裂などは物質からエネルギーを取り出すいい例だ。

因みにただの豆知識だが、物質は重さに関わらず保持するエネルギー量が違う。

一般的には最も鉄あたりがエネルギーを保持しておらず、

逆にそれよりも重い・軽い物質はエネルギーを大量に持っている。

実は水素のほうが鉄よりもエネルギーを持っているということだ。

これを利用しているのが核融合というやつだ。

まあ、例の相対性理論から言うと質量が多いほうがそれ自体からエネルギーを

抽出することができる。

あくまでも一般的、だ。


まあ、いろいろ脱線したが多分空気中に散布したナノマシンごときでは、

核融合も核分裂も対消滅も起こせまい。

多分技術の限界に当たると思う。

ということでこの説は実現可能性が低いと思われる。


ver2

このアイディアは天の杖から着想を得た。

衛星を利用して上空から魔法陣を確認次第、魔法陣のプログラムに合わせ

魔法を行使するというものである。


しかしながら、こいつにも欠点が付き纏う。

そもそも常に動き続ける衛星が特定座標に正確に魔法を実行できるだろうか。

静止衛星であったとしても同じことだ。

そしてそもそも、ファイアボールとかどうやって超離れた場所から実行できるのか?

無理だ、さっきのよりも酷い。

出来ても雨を広域に降らせることくらいしか出来まい。


ver3

こいつが浪漫がある中で最も現実的な案だ。

正確には魔法を行使する際に使用するエネルギーを供給する方法だが。


話はシンプルである。

紫外線を吸収することによって励起状態、

つまりエネルギーを得る無害な物質を空気中に散布するのである。


そしてこのエネルギーを回収することによって魔法を使うのだ。

おいおい、肝心の魔法はどうやって使うんだ!

って話が出ると思うが、

これは現代科学に囚われた私にはver4を除き、想像できない。

ファイアボールを打つにしたって思いつかない。

そもそも無、または存在しない万能素材魔素からどうやれば火の玉ができるのだ?

似たようなことは頑張ればできる。

火炎放射器でも改造すれば良い。

それか油に浸した綿の塊に火をつけ、投げるのだ。

しかしどのみち無、または伝説という素材からは出来ない。


まあ、この話から分かる通り、

未来人からしたら猿みたいな私達ではまだ思いつけない。

だがなんとかエネルギーに関しては思いつける。

生物に必要不可欠だが基本有り余っている紫外線、

こいつは可視光の次に太陽から受け取る総エネルギーが多く、

基本地上の気温に影響しない。

この紫外線を別のエネルギーに変換でき、

特定の条件下にさらされることによってそのエネルギーを放出できるのであれば、

魔法の動力源になることは間違いない。


問題は量を揃えるのが大変であるということだろうか。

そのあたりは植物を弄り回して、その物質を作成させればいい。

多分これで行ける。

生物汚染など知らない。


ver4

この世界は高度に発達したメタバースと仮定する。

であるなら、メタバースを稼働させているサーバーをハッキングすれば、

いくらでも魔法なんぞは使えることであろう。


因みに今回のやつ数年後か何十年後か知らないけど、

確実にテストに出るから復習しておくこと。

初回のワクワク感が欲しい人は、バールで頭を殴って忘れましょう。


+α

ダークエネルギーが空間に満遍なくあるとするならば、

そのエネルギーを回収することによって魔法が使えるかも?

ただしどの様な影響が出るかわからない。






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