金の斧と銀の斧、再び

とあるところに、木こりがいた。


ある日、木こりが木を切っていると誤って、

手を滑らせ鉄の斧を川に落としてしまった。


そうすると、一人の女が川の底から上がってきた。


「貴方が落としたのは、この金の斧ですか?」


「いいえ、違います」


「では、貴方が落としたのは、この銀の斧ですか?」


「いいえ、それも違います」


「では、貴方が落としたのは、この鉄の斧ですか?」


「はい、そうです」


「......最近になって、私も有名になってしまいました。そのため、貴方が欲張りものなのか、正直者なのかわからなくなってしまいました。鉄の斧は返しますので、どうぞお帰りください」


そう言って、女は川の底に消えていった。

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