ジューン・フェザーライト
Side 星之 ツナギ
長い金髪に青い瞳。
陽気で明るいグラマラスな女性。(特に胸が大きい)
漫画とかに出てきそうなテンプレアメリカ人的な印象を持つ。
「凄いわこの世界。とても過去の日本とは思えない」
とは彼女の弁。
2070年代の終わり頃のアメリカ人らしい。
正確にはソ連とアメリカに分割統治された日本のアメリカ側で産まれ育ったと言うややこしい出身なのだが。
彼女の世界の科学力はFall●utなみに狂っている。
パワードスーツに搭載できる核融合炉を実現したパワーローダーと言う兵器があったりとか。
レーザーやプラズマ、ビームにレールガンも歩兵が装備できるレベル。
人のように喋るロボットとかも実現済みらしい。
その反面、カセットテープとかラジオが現役。
またテレビもモノクロ。
大きな黒い円盤のような形をしたアナログディスクとか、公衆電話もバリバリ現役らしい。
なんかもうまんまあの世界すぎて核戦争で滅びそうだが大丈夫だろうか・・・・・・
「つーかアナタ学生でしょ? この世界に入り浸って大丈夫?」
ふと僕の部屋でゲームやってる彼女に問いかける。
「こー見えても頭はいいの。家はジャンク屋やってて武器も軍用のパワーローダーとか持ってる」
「治安悪いの?」
「こっちの日本に比べればね。軍人くずれがパワーローダー身に纏って犯罪起こすなんて事件もないし」
「軽く世紀末だよねそれ!?」
核融合炉を搭載したパワードスーツ身に纏った犯罪者が現れるとか恐すぎなんですけど。
「それはともかく御門のやつ、最初はドライだな~とか思ってたらすっかりこの世界の虜になってるのには笑ったわ。まあそこは私も同じだけど」
「パワードスーツかロボットかの違いだもんね」
「私はパワーローダーが好き。だから自分の好きなパワーローダーを作りたい。この世界の技術や作品に触れて自分だけのパワーローダーを、伝説のパワーローダーアインブラッドを作りたいの」
「アインブラッド・・・・・・たしかガンダ●みたいな立ち位置の奴だよね?」
「ええ、映画やテレビドラマにもなるぐらいだし」
過去の戦いでそれぐらいの大活躍をしたのだろう。
アインブラッドタイプは。
「しかしこの世界には驚いたわ。スマフォとか見た時は未來に来たと思ったし、今やってるゲームだってここまでハイクオリティじゃなかったし、御門の世界も娯楽に乏しい世界なんでしょうね」
「戦争中みたいだしね――とてもそうには見えないけど」
「自分の世界も休戦中ってだけでふとした拍子にまた戦争になる可能性もあるし、どうこう言えないわね」
「休戦中ね――」
休戦中と言うのは呼んで字の如くだ。
終戦とは違い、休戦中とはお互い戦争行為は一旦やめましょうと言う状態のことで再開しようと思えば何時でも再開できる緊迫した状態のことだ。
もしも休戦状態が終われば徴兵される可能性があるので最悪この世界に逃げ込むとかなんとか言っている。
冗談のつもりかもしれないがその日が来ることが心配だ。
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