桜色の天の川

耀月菊

第1話

7月7日七夕に向け人は叶えたい夢や目標を笹の葉に願い事を書いているのだろう。

ここは天界という空の上の世界。

交通手段はヤギに、地面は雲そんなところだ。

笹の葉に書いた願いは天の川に流れ私たちの所に流れ着き

また自分の願いを流すことが出来て何かあったら川に願いを託す。

恋愛の願いだったら桜色に、

お金関係の願いは黄金色にと色鮮やかである。


私は微笑ましくも見蕩れてしまうが、

お姉ちゃんの声が聞こえ意識が戻ってく。

「ねぇ、桜。貴方の飼ってる魚のピヨ吉が脱走したわよ。」

「え!!ピヨ吉脱走したの?!お姉ちゃん教えてくれてありがとう。行ってくるね!!」

ほんと、桜は手がかり忙しい子だ。

天の川を見るのが好きで、夢中になり魚がゲージから出て脱走してるのを気づかないと危なっかしい私が居なきゃ駄目なのよね。

1人にさせられるか心配になる。

「ピヨ吉どこいったの?」

ヤギに乗り一生懸命に声を出しながらピヨ吉を野原を周り森を駆け巡って探してく。

ヤギは全速力で走り気分が気持ち悪くなっていきヤギ酔いをしてしまいそうだ。

お姉ちゃんにその事を連絡し数分後、「頑張れよ。私の可愛い妹よ。」とありいつも私のことをブスと言うお姉ちゃんがそんなことを言うなんてと驚き酔う所じゃなかった。

ぴよ吉は、何処だろうか?

魚の癖してお肉や紙を食べてしまう不思議な魚だしな。

もしかしたらレストランに居るとかないよな…

レストランに行き周りを見渡すと沢山の人がご飯を食べる中、色鮮やかなでっかい魚がステーキを食べている。

これはピヨ吉だ。

人の視線が苦しく呼ぼうとしたらお金を払い帰ってしまう。

なぜ、お金を払えてるのだろうかと疑問に思い、お財布の行方を探すため服のポッケを見ると天の川を見てた時にあったお財布が無くなっていた。

今日は、母にお小遣いを貰いゲームを買いに行こうと計画したのが消えてしまう。

1ヶ月のお小遣いがピヨ吉のご飯代に使われた!!

ヤギを走らせピヨ吉が泳いでる所を追いかけてくと私の家につく。

ちゃんと魚のゲージにはいるのだろうか。

私のお財布に姉が持ってるお金にそっくりなメモ帳を入れそそくさとゲージに入る。

飼い主にバレバレなのをこわくなってしまったのか。

ピヨ吉が入れたお金にそっくりなメモ帳を出し

紙に字を書き分かりやすく黙って一人で出掛けないように注意を、した。

ステーキが食べたいなら代わりに買ってくるのに。

ピヨ吉が帰ってきた事を姉に伝えお財布の中に入ってたメモを返した。

「見つかって良かったね。桜!さて偶にはお姉ちゃんとカフェでも行こうか。」

「うん!!」

二人で家の近くのカフェに向かいある行ってた。

天の川は、姉の掛けた願いを叶えたように光っていた。

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桜色の天の川 耀月菊 @kuro35

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