穢土の街

枕火流

蕾める花

江戸のまちには蔭間というものが存在する。風俗であって、男を相手に少年や青年が色気を売る。

本来、女役を演じる少年がいわば修行として閨に入ったが、戦国時代では戦場へは女性を運べないため、ほぼすべての大名が寵愛する男子を持っていたという。

彼ら、いや「彼女ら」は女らしい柔らかい肌や高い鼻が良し、とされた。即ち成長しガタイがよくなり男らしくなれば、蔭間として価値が下がり、女に対して、春を鬻いだ。

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