女装したらしたらで悲しい結果になるやつ
バブみ道日丿宮組
お題:ぐちゃぐちゃの夜中 制限時間:15分
映画デートはもう最悪だった。
なんだって知らないおじさんにお触りされなきゃいけないのか。
彼女は彼女で映画に夢中で僕のピンチに気づいてくれないし……。
ぐちゃぐちゃの精子まみれになったパンツはすっごく不愉快だった。女物ってこともあるかもしれないけど、すっごくくっつくの嫌だった。
彼女がトイレで洗ってくれたけれど、やっぱり不快感しかない。足元がスースーするスカートのせいもあるかもしれない。
これも全て彼女のせいだ。
彼女が男装で、僕が女装。
お互い性別を変えてのデートってのがだめだった。
行きの電車でも知らない人にお尻とおっぱい触られたのも最悪だった。帰りは彼女と座れたからなんにもなかったけど、パンツの不快感であまり変わらない。
ごめんねと彼女はずっと手を握ってくれるけど、おじさんに触られた事実は変わらない。男だと気づいてるはずなのに、僕のちんちんを激しくさすってきた。何分も耐えきれることはできず、僕はそのまま射精をしてしまった。
涙が止まらなかった。
声を出したり、抜け出したりできなかった。
映画が終わったあと、異変に気づいた彼女がトイレの個室に連れてって、どうなったかを理解した。
あなた可愛いからねとなだめてくれたけど、嬉しくない。
男がどうして可愛いと言われなきゃいけないんだ。
お詫びという感じで、僕は彼女の部屋に向かってる。
今日は好きにしていいから、なんでも対応するから。
彼女は頬を染めてそういうが、テンションは上がらない。
通常時であれば、すっごく欲望に忠実でいられたと思う。
でも……今は……。
彼女の部屋につくと、お風呂入ろうかと彼女からの提案。
そのまま二人で裸になってお風呂場に。
何をする気も起きなかった僕は彼女に身体と髪の毛を洗ってもらい、また泣いた。
僕は男なのに……どうしてこんな顔なのだろう。
鏡に写る僕はどう見ても女。
勘違いされることはよくあるけれど、こんな被害を受けたことなんてない。
泣いてる僕をごめんねと彼女は後ろから抱きついてくる。
柔らかい感触と乳首が僕の背中を刺激する。
あんなことがあったというのに、それだけで僕のちんちんは大きくなった。
それでまた泣いた。
女装したらしたらで悲しい結果になるやつ バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます