骸骨転生〜僕はダンジョンに堕ちた〜
@yamadanoki
第一章
第1話 冒険者アレク
僕はアレク。アレク・サンドラ。15歳になり、今まで夢に見ていたダンジョンの冒険に挑戦するため、冒険都市アンダーバークにやってきた。
亡くなった叔父が言っていた。アンダーバークには富も名誉も全て集まると。その言葉が忘れられず、僕はついにアンダーバークに来た。
今いる場所は、ダンジョンの前。ギルドの職員の方が、これから入る冒険者の身分確認を行っている。
おおっ、次は僕の番だ。
「お兄さん、ダンジョンに一人で挑戦かい?」
人の良さそうなギルドの職員が話しかけてくる。
「はい、何ぶん初心者なもので…」
僕は言葉を濁しながら答えた。ギルドで仲間を募集したけど、初心者だから誰も仲間に入れてくれなかったなんて言えない!そうするとギルドの職員は目
を泳がしている僕を見た後、
「なるほど、ニュービーを仲間に入れてくれる冒険者がいなかったか。そいつは災難だったな。まぁ、初心者なら一人で3階層までなら余裕だ。ダンジョ
ンにはあちこちに下の層に繋がる縦穴があるからそれには注意するんだな。それと身分証の確認だ。ギルドからステータスカードは貰ってるだろう?」
ギルドのお兄さんに優しい目で見られた。辛い。
「はい、お願いします」
僕はステータスカードを手渡す。
「アレク・サンドラ…入場っと。お兄さんダンジョ
ンではくれぐれも気をつけろよ。命あっての冒険だからな!俺は初心者冒険者の特別講習をしてる。冒
険に困ったらこの俺、グレイスのところに来てくれ」
「ありがとうございます、グレイスさん。では行っ
てきます」
「あぁ、君に精霊の加護があらんことを」
僕はグレイスさんに手を振ったあと、ダンジョンに
入場した。このとき、僕は完全にダンジョンを舐め
ていた。あんな恐ろしいことが起きるなんて想像もしていなかった。
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