結婚を前に、

はやか

第1話

 今日、9月19日。私風花はいつも通り圭汰(以下けーくんと表する。)とLINE通話をしている。私たちはお互いに仕事があるため、空いてる時間に連絡したり通話して話したりしている。それが私の日常である。

 けーくん「来月結婚しよ。」

 風花「え?いいけどはやすぎない?」

この時、風花は驚きのあまり声が喉につっかかって言いたいことがはっきりいえなかった。


         ***


 (ほんとは付き合って半年くらいに結婚出来たら一番いいんだけどな…。)そんな言葉なんて本人には言えないし。けーくんが悲しむことはしたくないんだけど、何かあった時の保険をかけたい。そんな一心でいる。だって初めての結婚だもん。けーくんは結婚をすることを焦ってはいないみたいだけど、そんなグイグイ押されると困るよ...。


           ***


 私たちは出会って約2ヶ月が経とうとしている。出会いはネットで、その時はお互い彼氏彼女がいた。出会った時から私たちは惹かれあっていき、その1週間後は私が会いに行った。そして、最初にあった日から1週間後私たちは付き合いだした。あの時はとても楽しかった。なんなら付き合う前が楽しかった。そんな私たちも時間が経つ度に色んなことを知り、色んなことを失った。


           ***


 そんな私たちだが、最近けーくんがほんの少しだけおかしいと感じるようになってしまった。と言っても大袈裟なような気もするが。前のけーくんがほんの少しだけ消えつつあるようなないような曖昧な状態でいる。

 (私のせいで壊したのかな...。)

私のせいでごめんなさい。私が気をつければいいのかな。そう思った一日をすごした風花であった。

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