ある日の神様

「はぁ〜、今日も疲れたわ。本当に誰か変わってくれないかしら?」


 ユアを転移させた世界の管理者は無理だとはわかっているが、思わずそうつぶやく。

 そして、いつものように精神的な疲れを癒すために本来なら必要のない眠りにつこうとするが、ふといつか転移させた少女のことを思い出す。


「そう言えばあの子、どうなってるのかしら」


 そう呟くと、管理者の前にテレビのようなものが現れる。

 管理者はその少女が上手くやっているようで、最初は安堵したが、ハーレムになっていることには驚いた。

 最初は意図して同性を愛せる者、そしてその少女を好きになる子の元に落としはしたが、他の子に関しては管理者は知らなかった。

 そしてテレビのようなものに映っている、転移させた少女が心の中で、私は女たらしなんかじゃない! 私の出会う女の子がちょろすぎるんだよ! と叫んでいるところが。

 そして管理者は思う。


「どっちもでしょ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る