『エブリスタ』を使ってみた感想
『エブリスタ』
【良いと感じる点】
・大人女性の利用が多そうです。
web小説は比較的若年層の読者が多いため、他の投稿サイトに居場所がないと感じるアラサー以上、主婦層の方はエブリスタが使いやすいと思います。
現在は改修されていますが、以前はガラケーを想定していた関係上投稿文字数に上限があり、古い作品は1ページの文字数がかなり少ないです。
スクロール苦手層にも良いかと思います。
・ユーザー人気傾向は過激恋愛ですが、書籍化された作品を見ると結構ジャンルはバラけています。
定期的にコンテストが行われていることもあり、Pt足切りされる投稿サイトと比較して、ユーザー人気に関わらず編集さんはきちんと見てくれる可能性が高そうです。(※勿論主催出版社によるとは思います。)
・評価に「スター」という制度を利用しており、一日一回贈れます。そのため完結を待たずに、応援したい作家さんがいたらどんどん評価を贈ることができます。
<<改>>
・エブリスタもctrl+Sで上書き保存が可能です。それ以外のメニューが私にはちょっと使いづらいのですが、ガラケー時代から続く「ページで作成する作品」という形式に慣れている方は、馴染みのある形かと思います。
<<改>>
・ページコメント、という機能が「感想」と別についています。このページコメント、なんと返信機能がありません。「いいね」を押すことで、見たよの気持ちは伝えられます。web拍手を思い出します。
お返事ほしいほどじゃない、けど一言ちょっと伝えたい。そんな気持ちに寄り添います。
なんかいい感じに言いましたが、これページの下に流れ続けるので、私的にはニコ動のコメントっぽいなと思いました。
アルファポリスで投げ捨てっぽい感想があると書きましたが、最初から返信機能がないとわかっていれば、逆に作者に負担をかけずにひとり言のような萌えを叫べるので、それはそれで楽しいですね。
・月に2回、新作セレクションという特集を組んでいます。拙作も掲載いただきました。
PVも★も全然でしたが、毎日更新していたので、そのおかげかと思います。
更新頻度高ければ掲載狙えるんじゃないでしょうか。
掲載されたからといって、そんなにはPV増えなかったですが、熱心に毎更新読んでくださるようなファンを獲得できたのが良かったです。
完結特集もあります。
<<改>>
・月に2回ほど、妄想コンテストというコンテストを開催しています。
テーマを与えられた方が書きやすい、という人は、100文字から参加できるので気軽に楽しめると思います。
他にも書籍化が絡まないコンテストを開催していたり、サイトの動きが多いように思います。
<<改>>
・エブリスタも一応簡易なコピペ対策はされています。しかしスクショや右クリックは可能、割と簡単にコピペできてしまうためもう一歩。(方法の詳細は書きません。)
【気になる点】
・元々ガラケー時代から移行してきた老舗ですので、今一最新の流れには乗れていないというか、かつてガラケーを使用していた女性たちがそのまま大人女性となり利用し続けている……といった印象を受けます。
過激恋愛がTOPランキングのほとんどを占めていますので、性表現やどろどろが苦手な層は利用自体を躊躇いそうです。
他のジャンルに人気が全くないわけでなく、スターを万単位で得ている他ジャンルもありますが、いかんせん過激恋愛が強すぎて「わざわざ探す」という行為を挟まないと埋もれます。
ポジティブに考えると、探す工程を挟めばジャンルごとのランキングも存在し、投稿したばかりの作品も「トレンドランキング」に載る可能性があります。
最人気恋愛ではPV増えようがスター増えようが何事もなかったのですが、SFに投稿したところPV3、スター1個貰った時点でトレンドTOP50入りしたのはびっくりしました。
・PC、スマホ共にTOP画面を開いてまず画面上に表示されるランキングが「日間人気ランキングのTOP3」のみです。いつ見ても顔ぶれが変わりません。
・「コミュニティ」というものが存在し、カクヨムの自主企画のような「掲示板」が存在します。
ここもガラケー時代の名残を感じるシステムです。
向き不向きが大きく影響しますので、宣伝効果に疑問があり私は気になる点に入れましたが、人によってはむしろ良い点かもしれません。
コミュニティは少人数での集まりで、Twitterサークルが近いか……古のmixiか……LINEのグループみたいな?
距離が近しく見えて、いくつか覗きましたが人間関係が大変そうなので私は不参加です。
掲示板は宣伝用のものもありますが、単に「宣伝」とついているものは数百~数千のコメントがついており、ここから拾ってもらえるかどうかは怪しいです。
投稿に対し「いいね」やコメントが行えますが全く付いておらず、見てもらえるのはトピ主だけなんじゃないでしょうか。
エブリスタにも「お返し」文化が存在し、そのためのトピックを立てている人もいます。
一応使用方法を知るべく、試しにジャンルを限定しているところに投稿してみましたが、PV全然変わらずです。
学生さんがお喋りトピ立てていたりするので、雰囲気はカジュアルです。
「創作の同士」より、「同じ趣味の友達がほしい」人はエブリスタ向いていると思います。
・エブリスタのレーティングは「過激」をつけるかどうかの二択です。
規約上、この過激の対象となるのは「性表現」のみですので、暴力表現に対するレーティングは存在しません。
またR-15の基準がなく、微妙と思った場合規約違反にならないよう付ける傾向にあるようです。
そのため高校生あたりを狙いたい微過激表現だと、大人にしか見てもらえない……ということになります。
「過激」の年齢制限は18歳未満閲覧禁止のため実質R-18ですが、規約上露骨な官能小説は禁止です。ギリギリ攻めてる人もいるらしい。
・規約違反の項目に「本サービスを利用せずに1年以上が経過した場合」があります。ポイントカード?
冗談はさておき、1年使わないと会員資格が削除になります。
そして自主退会でなく運営に消された場合は再入会できません。
web作家が1年ログインしないのはレアケースだと思いますが、長期放置の可能性がある、公募に落ちたものを倉庫的に置いておく、といった使い方をする方は要注意です。
【傾向と所感】
・レディコミ系が得意な方にはオススメです。他では得られない読者層が獲得できると思います。
・過激表現が可能なので、BL作品も作品数だけ見れば実はアルファポリスより多いです。コミカライズもされてますので、BL作家さんにもオススメかも。
<<改>>
・エブリスタ様のコンテストは重複不可が多めなので、コンテスト狙いの方は注意してください。
・前述したスターの特性がありますので、熱心なファンを既に一定数獲得しているようであれば、多人数の評価が必要な他投稿サイトより、エブリスタで毎日スターを入れてもらう、という手法でランクインが狙えると思います。50個たまるとピックアップに載せてもらえます。ポイントカード?(天丼)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます