僕と犬と子供の物語
なつきんぎょ
第1話 犬が飼いたい
「犬飼いたい犬飼いたい犬飼いたい!!!」
10歳の僕はそうお母さんに頼んだ。
「ダメよ。犬は死んでしまうのよ?悲しいし、ゆうとはちゃんとお世話できるの?」
やっぱりだ。何度頼んでも反対される。でも僕は諦められなかった。
「お願い!ちゃんとお世話するから!」
僕はダメ元でもう一度頼んでみた。
「ダメ!もういい加減にして!犬を飼うのだって、お金が沢山かかるのよ?」
やっぱりダメだった。犬を飼うのにはいくらかかるんだろう、、、
僕はお父さんにパソコンを貸してもらおうと2階にあがる。
「ねぇお父さん」
「なに。今忙しいから早くして」
はぁ、僕のお父さんはイラストレーターだ。最近は仕事が忙しくて、ずっと機嫌が悪いまま。
「あのさ、調べたいことがあるからパソコン貸してくれない?」
「無理。」
即答。なんだよ。ちょっとくらい貸してくれたっていいだろ。
僕は諦めて自分の部屋に戻った。部屋に戻ったところで部屋は静かで隣の部屋からお父さんの仕事の音が聞こえるだけ。暇だからベッドに入り寝た。
「ゆうと!!起きてなさいゆうと」
なんだよ、、
「んん〜」
「んん〜じゃない!夜ご飯出来てるわよ。お父さんも待ってるからね。冷めないうちに早く下に降りなさい。私たちは先に食べてるね。」
「は〜い」
そうは言ったもののやっぱり眠い。僕はもう一眠りしようとまたベッドに潜り込んだ。
それから起きて時計をみると、もう1時間も寝ていたようだ。
僕は重たい目を開けてゆっくりと階段をおりて1階についた。
「いただきます」
来るのが遅すぎた。お母さんもお父さんも夜ご飯を食べ終わっていたのだ。
僕はゆっくりと冷たいご飯を食べた。
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